与えられた陰関数に対して、その微分を求める問題です。具体的には、$e^{x+y} - x^2y^2 = 0$ の陰関数 $y(x)$ の導関数 $\frac{dy}{dx}$ を求めます。

解析学陰関数微分導関数合成関数の微分積の微分
2025/7/13

1. 問題の内容

与えられた陰関数に対して、その微分を求める問題です。具体的には、ex+yx2y2=0e^{x+y} - x^2y^2 = 0 の陰関数 y(x)y(x) の導関数 dydx\frac{dy}{dx} を求めます。

2. 解き方の手順

陰関数の微分を行うために、与えられた方程式の両辺をxxに関して微分します。
\frac{d}{dx}(e^{x+y} - x^2y^2) = \frac{d}{dx}(0)
左辺の各項を微分します。
ex+ye^{x+y} の微分は、合成関数の微分より、
\frac{d}{dx} e^{x+y} = e^{x+y} \cdot \frac{d}{dx}(x+y) = e^{x+y} \cdot (1 + \frac{dy}{dx})
x2y2x^2y^2 の微分は、積の微分法と合成関数の微分より、
\frac{d}{dx}(x^2y^2) = 2x y^2 + x^2 \cdot 2y \frac{dy}{dx} = 2xy^2 + 2x^2y \frac{dy}{dx}
したがって、元の微分は次のようになります。
e^{x+y} (1 + \frac{dy}{dx}) - (2xy^2 + 2x^2y \frac{dy}{dx}) = 0
dydx\frac{dy}{dx} について解きます。
e^{x+y} + e^{x+y}\frac{dy}{dx} - 2xy^2 - 2x^2y \frac{dy}{dx} = 0
(e^{x+y} - 2x^2y)\frac{dy}{dx} = 2xy^2 - e^{x+y}
\frac{dy}{dx} = \frac{2xy^2 - e^{x+y}}{e^{x+y} - 2x^2y}

3. 最終的な答え

dydx=2xy2ex+yex+y2x2y\frac{dy}{dx} = \frac{2xy^2 - e^{x+y}}{e^{x+y} - 2x^2y}

「解析学」の関連問題

関数 $f(x) = \frac{1}{3}x^3 + x^2 + \frac{1}{3}$ のグラフを $C$ とする。 (1) 点 $(1, f(1))$ における $C$ の接線の方程式を求めよ...

微分接線グラフ
2025/7/14

定積分 $\int_{0}^{1} \sqrt{1-x^2} \, dx$ を計算する問題です。

定積分置換積分三角関数積分計算
2025/7/14

$3\sin x + \cos x = 3$ が成り立つとき、$\sin 2x$ の値を求めよ。ただし、$0 < x < \frac{\pi}{2}$ とする。

三角関数加法定理方程式
2025/7/14

関数 $y = \sin^2x \cos x + \sin x \cos^2 x + \sin x \cos x$ ($0 \leq x \leq \pi$)において、$t = \sin x + \c...

三角関数関数の最大・最小微分三角関数の合成
2025/7/14

周期 $2\pi$ の関数 $f(x) = |\sin x|$ $(-\pi \le x < \pi)$, $f(x + 2\pi) = f(x)$ のフーリエ級数を求める。

フーリエ級数三角関数積分
2025/7/14

問題1:周期 $2\pi$ の関数 $f(x) = |\sin x|$ ($-\pi \le x < \pi$),$f(x+2\pi)=f(x)$ のフーリエ級数を求めよ。 問題2:$\epsilon...

フーリエ級数フーリエ変換周期関数偶関数積分
2025/7/14

関数 $y = 4\sin\theta - \cos2\theta + 3$ の最大値と最小値を、定義域 $0 \le \theta < 2\pi$ において求め、そのときの $\theta$ の値を...

三角関数最大値最小値微分sincos
2025/7/14

与えられた関数 $z$ の2階の偏導関数を求める問題です。具体的には、以下の9つの関数に対して、$\frac{\partial^2 z}{\partial x^2}$, $\frac{\partial...

偏微分偏導関数多変数関数
2025/7/14

与えられた関数 $z$ について、2階の偏導関数を求めます。ここでは、問題番号(3)の $z = \sin(ax+by)$ について解きます。

偏微分2階偏導関数三角関数
2025/7/14

微分方程式 $\frac{dA}{dt} = R - kA$ を、初期条件 $t=0$ のとき $A=0$ のもとで解く問題です。

微分方程式積分初期条件解法
2025/7/14