三角形の面積は、2つのベクトルを用いて計算できます。具体的には、三角形の2辺をなすベクトルを求め、それらのベクトルから作られる平行四辺形の面積を計算し、その半分が三角形の面積となります。平行四辺形の面積は、2つのベクトルの外積の絶対値で与えられます。
(1) A(0, 0, 0), B(5, 2, 3), C(1, 3, 1)の場合:
まず、ベクトルABとACを求めます。 AB=B−A=(5−0,2−0,3−0)=(5,2,3) AC=C−A=(1−0,3−0,1−0)=(1,3,1) 次に、ABとACの外積AB×ACを計算します。 AB×AC=i51j23k31=(2⋅1−3⋅3)i−(5⋅1−3⋅1)j+(5⋅3−2⋅1)k=(2−9)i−(5−3)j+(15−2)k=(−7,−2,13) 外積の絶対値を計算します。
∣AB×AC∣=(−7)2+(−2)2+132=49+4+169=222 三角形の面積は平行四辺形の面積の半分なので、
面積 =21∣AB×AC∣=2222 (2) A(-1, 2, 3), B(0, 1, 2), C(2, -3, 4)の場合:
まず、ベクトルABとACを求めます。 AB=B−A=(0−(−1),1−2,2−3)=(1,−1,−1) AC=C−A=(2−(−1),−3−2,4−3)=(3,−5,1) 次に、ABとACの外積AB×ACを計算します。 AB×AC=i13j−1−5k−11=((−1)⋅1−(−1)⋅(−5))i−(1⋅1−(−1)⋅3)j+(1⋅(−5)−(−1)⋅3)k=(−1−5)i−(1+3)j+(−5+3)k=(−6,−4,−2) 外積の絶対値を計算します。
∣AB×AC∣=(−6)2+(−4)2+(−2)2=36+16+4=56=214 三角形の面積は平行四辺形の面積の半分なので、
面積 =21∣AB×AC∣=2214=14