(a) 勾配を求める手順:
勾配は偏微分のベクトルとして定義されます。すなわち、
grad f(x,y)=(∂x∂f,∂y∂f) ∂x∂f=∂x∂(x2+y21)=−(x2+y2)22x ∂y∂f=∂y∂(x2+y21)=−(x2+y2)22y したがって、勾配は次のようになります。
grad f(x,y)=(−(x2+y2)22x,−(x2+y2)22y) 方向 l を単位ベクトル l=(cosθ,sinθ) で表します。 方向微分は勾配と方向ベクトルの内積で与えられます。
∂l∂f(a,b)=grad f(a,b)⋅l=(−(a2+b2)22a,−(a2+b2)22b)⋅(cosθ,sinθ) ∂l∂f(a,b)=−(a2+b2)22acosθ−(a2+b2)22bsinθ ∂l∂f(a,b)=0 となるためには、 −(a2+b2)22acosθ−(a2+b2)22bsinθ=0 2(a2+b2)2 はゼロではないので、 −2acosθ−2bsinθ=0 acosθ+bsinθ=0 bsinθ=−acosθ tanθ=cosθsinθ=−ba θ=arctan(−ba) したがって、l=(cos(arctan(−ba)),sin(arctan(−ba)))