問題X3:袋の中に1が4枚、2が2枚、3が1枚、4が1枚の計8枚のカードが入っている。この袋から同時に3枚のカードを取り出す。取り出した3枚のカードに書かれている数の最大値をM、最小値をmとし、$X = M - m$とする。ただし、取り出した3枚のカードの数がすべて同じときは$M = m$であり、$X = 0$とする。 (1) 1のカードを3枚取り出す確率を求めよ。 (2) $X = 3$となる確率を求めよ。 (3) Xの期待値を求めよ。 問題X4:Oを原点とする座標平面上に、円C: $x^2 + (y - a)^2 = 9$(aはa>3を満たす定数)があり、円Cの中心をAとする。原点Oから円Cに接線を引き、第1象限にある接点をBとするとOB=4である。 (1) 線分ABの長さを求めよ。また、aの値を求めよ。 (2) 直線OBの方程式を求めよ。また、点Bの座標を求めよ。 (3) 直線ABの方程式を$y = mx + n$(m, nは定数)とし、連立不等式 $y \geq mx + n$ $x^2 + (y - a)^2 \leq 9$ の表す領域をDとする。点(x, y) が領域D内を動くとき、$2x + y$の最小値を求めよ。

確率論・統計学確率期待値組み合わせ座標平面接線領域最大値最小値
2025/7/13
はい、承知いたしました。数学の問題を解いていきます。

1. 問題の内容

問題X3:袋の中に1が4枚、2が2枚、3が1枚、4が1枚の計8枚のカードが入っている。この袋から同時に3枚のカードを取り出す。取り出した3枚のカードに書かれている数の最大値をM、最小値をmとし、X=MmX = M - mとする。ただし、取り出した3枚のカードの数がすべて同じときはM=mM = mであり、X=0X = 0とする。
(1) 1のカードを3枚取り出す確率を求めよ。
(2) X=3X = 3となる確率を求めよ。
(3) Xの期待値を求めよ。
問題X4:Oを原点とする座標平面上に、円C: x2+(ya)2=9x^2 + (y - a)^2 = 9(aはa>3を満たす定数)があり、円Cの中心をAとする。原点Oから円Cに接線を引き、第1象限にある接点をBとするとOB=4である。
(1) 線分ABの長さを求めよ。また、aの値を求めよ。
(2) 直線OBの方程式を求めよ。また、点Bの座標を求めよ。
(3) 直線ABの方程式をy=mx+ny = mx + n(m, nは定数)とし、連立不等式
ymx+ny \geq mx + n
x2+(ya)29x^2 + (y - a)^2 \leq 9
の表す領域をDとする。点(x, y) が領域D内を動くとき、2x+y2x + yの最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

問題X3
(1) 1のカードを3枚取り出す確率
1のカードは4枚あるので、8枚から3枚を取り出す場合の数に対する、1のカード4枚から3枚を取り出す場合の数の割合が求める確率です。
4C38C3=48×7×63×2×1=456=114\frac{{}_4C_3}{{}_8C_3} = \frac{4}{\frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1}} = \frac{4}{56} = \frac{1}{14}
(2) X=3X = 3となる確率
X=3X=3となるのは、(M, m) = (4, 1)の場合のみです。
(4, 1)となるのは、4が1枚、1が2枚出る場合と、4が1枚、1が3枚出る場合がある。
4が1枚、1が2枚出る確率: 1C1×4C28C3=1×656=656\frac{{}_1C_1 \times {}_4C_2}{{}_8C_3} = \frac{1 \times 6}{56} = \frac{6}{56}
4が1枚、1が3枚出る確率: 1C1×4C38C3=1×456=456\frac{{}_1C_1 \times {}_4C_3}{{}_8C_3} = \frac{1 \times 4}{56} = \frac{4}{56}
したがって、X = 3となる確率は、
656+456=1056=528\frac{6}{56} + \frac{4}{56} = \frac{10}{56} = \frac{5}{28}
(3) Xの期待値
Xの取りうる値は0, 1, 2, 3。
X = 0となるのは、3枚とも同じ数字の時。
3枚とも1の場合:確率は114\frac{1}{14}
3枚とも2の場合:確率は2C38C3=0\frac{{}_2C_3}{{}_8C_3} = 0
他に3枚とも同じ数字になることはない。
X = 1となるのは、(M, m) = (2, 1)または(3, 2)または(4, 3)。
(2, 1) : 2C1×4C28C3+2C2×4C18C3=2×656+1×456=12+456=1656\frac{{}_2C_1 \times {}_4C_2}{{}_8C_3} + \frac{{}_2C_2 \times {}_4C_1}{{}_8C_3} = \frac{2 \times 6}{56} + \frac{1 \times 4}{56} = \frac{12+4}{56} = \frac{16}{56}
(3, 2) : 1C1×2C28C3=156\frac{{}_1C_1 \times {}_2C_2}{{}_8C_3} = \frac{1}{56}
(4, 3) : 1C1×1C28C3=0\frac{{}_1C_1 \times {}_1C_2}{{}_8C_3} = 0
X = 2となるのは、(M, m) = (3, 1)または(4, 2)。
(3, 1):1C1×4C28C3=656\frac{{}_1C_1 \times {}_4C_2}{{}_8C_3} = \frac{6}{56}
(4, 2):1C1×2C28C3=156\frac{{}_1C_1 \times {}_2C_2}{{}_8C_3} = \frac{1}{56}
合計756\frac{7}{56}
Xの期待値:0×114+1×16+156+2×756+3×1056=17+14+3056=61560 \times \frac{1}{14} + 1 \times \frac{16+1}{56} + 2 \times \frac{7}{56} + 3 \times \frac{10}{56} = \frac{17 + 14 + 30}{56} = \frac{61}{56}
問題X4
(1) 線分ABの長さを求めよ。また、aの値を求めよ。
ABは円Cの半径なので、AB = 3。
OA = OB2+AB2=42+32=5\sqrt{OB^2 + AB^2} = \sqrt{4^2 + 3^2} = 5
また、Aの座標は(0, a)なので、OA=aOA = |a|
a>3a > 3より、a=5a = 5
(2) 直線OBの方程式を求めよ。また、点Bの座標を求めよ。
直線OBは原点を通るので、y = kxとおける。
OB = 4なので、B(4cosθ,4sinθ)B(4\cos{\theta}, 4\sin{\theta})とおける。
直線OAとOBは垂直なので、傾きの積が-1となる。
a0×k=1\frac{a}{0} \times k = -1なので、傾きは求められない。
直線OBの方程式は、y = kx。
円Cの中心(0, 5)と直線y = kxの距離は3。
51+k2=3\frac{|-5|}{\sqrt{1+k^2}} = 3
251+k2=9\frac{25}{1+k^2} = 9
25=9(1+k2)25 = 9(1+k^2)
25=9+9k225 = 9 + 9k^2
16=9k216 = 9k^2
k2=169k^2 = \frac{16}{9}
k=43k = \frac{4}{3}
したがって、直線OBの方程式は、y=43xy = \frac{4}{3}x
点Bの座標は、x2+(y5)2=9x^2 + (y - 5)^2 = 9y=43xy = \frac{4}{3}xの交点。
x2+(43x5)2=9x^2 + (\frac{4}{3}x - 5)^2 = 9
x2+169x2403x+25=9x^2 + \frac{16}{9}x^2 - \frac{40}{3}x + 25 = 9
9x2+16x2120x+225=819x^2 + 16x^2 - 120x + 225 = 81
25x2120x+144=025x^2 - 120x + 144 = 0
(5x12)2=0(5x - 12)^2 = 0
x=125x = \frac{12}{5}
y=43×125=165y = \frac{4}{3} \times \frac{12}{5} = \frac{16}{5}
点Bの座標は(125,165)(\frac{12}{5}, \frac{16}{5})
(3) 直線ABの方程式をy=mx+ny = mx + n(m, nは定数)とし、連立不等式
ymx+ny \geq mx + n
x2+(ya)29x^2 + (y - a)^2 \leq 9
の表す領域をDとする。点(x, y) が領域D内を動くとき、2x+y2x + yの最小値を求めよ。
ABは点A(0,5)と点B(12/5, 16/5)を通るので、
傾きは16551250=16255125=912=34\frac{\frac{16}{5} - 5}{\frac{12}{5} - 0} = \frac{\frac{16-25}{5}}{\frac{12}{5}} = \frac{-9}{12} = -\frac{3}{4}
したがって、y=34x+5y = -\frac{3}{4}x + 5
y34x+5y \geq -\frac{3}{4}x + 5
x2+(y5)29x^2 + (y - 5)^2 \leq 9
2x+y=k2x + y = kとおくと、y=2x+ky = -2x + k
y34x+5y \geq -\frac{3}{4}x + 5より、直線y=34x+5y = -\frac{3}{4}x + 5の下側
x2+(y5)29x^2 + (y - 5)^2 \leq 9より、円の内側
y=2x+ky = -2x + kと円の交点を考える。
x2+(2x+k5)2=9x^2 + (-2x + k - 5)^2 = 9

3. 最終的な答え

問題X3
(1) 1/14
(2) 5/28
(3) 61/56
問題X4
(1) AB = 3, a = 5
(2) y=43xy = \frac{4}{3}x, (125,165)(\frac{12}{5}, \frac{16}{5})
(3) y = -3/4x + 5, 2x+yの最小値は計算中

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