放物線 $G: x^2 - 2ax + a^2 + a$ があり、その頂点の座標が $(2, 2)$ である放物線を $G_1$ とします。 (1) $G$ の頂点の座標が $(2, 2)$ であるとき、$a$ の値を求めます。 (2) (i) $G_1$ を $y$ 軸に関して対称移動した放物線を $C_1$ とするとき、$C_1$ の方程式を求めます。 (ii) $G_1$ を原点に関して対称移動した放物線を $C_2$ とするとき、$C_2$ の方程式を求めます。 (3) 3つの放物線 $G_1$, $C_1$, $C_2$ の頂点をそれぞれ $A$, $B$, $C$ とします。 (i) $G$ が点 $B$ を通るときの $a$ の値を求めます。 (ii) $a \geq -2$ とするとき、$G$ と三角形 $ABC$ の周の共有点の個数を $a$ の値で分類して求めます。

代数学二次関数放物線対称移動頂点共有点
2025/7/13
はい、承知しました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

放物線 G:x22ax+a2+aG: x^2 - 2ax + a^2 + a があり、その頂点の座標が (2,2)(2, 2) である放物線を G1G_1 とします。
(1) GG の頂点の座標が (2,2)(2, 2) であるとき、aa の値を求めます。
(2) (i) G1G_1yy 軸に関して対称移動した放物線を C1C_1 とするとき、C1C_1 の方程式を求めます。
(ii) G1G_1 を原点に関して対称移動した放物線を C2C_2 とするとき、C2C_2 の方程式を求めます。
(3) 3つの放物線 G1G_1, C1C_1, C2C_2 の頂点をそれぞれ AA, BB, CC とします。
(i) GG が点 BB を通るときの aa の値を求めます。
(ii) a2a \geq -2 とするとき、GG と三角形 ABCABC の周の共有点の個数を aa の値で分類して求めます。

2. 解き方の手順

(1)
放物線 GG を平方完成します。
G:x22ax+a2+a=(xa)2+aG: x^2 - 2ax + a^2 + a = (x - a)^2 + a
よって、GG の頂点の座標は (a,a)(a, a) となります。
これが (2,2)(2, 2) に等しいので、a=2a = 2 となります。
(2) (i)
G1G_1GGa=2a=2 のときなので、G1:(x2)2+2G_1: (x - 2)^2 + 2 です。
G1G_1yy 軸に関して対称移動した放物線 C1C_1 は、xxx-x に置き換えることで得られます。
C1:(x2)2+2=(x+2)2+2C_1: (-x - 2)^2 + 2 = (x + 2)^2 + 2
(ii)
G1G_1 を原点に関して対称移動した放物線 C2C_2 は、xxx-x, yyy-y に置き換えることで得られます。
y=(x2)2+2-y = (-x - 2)^2 + 2
y=(x+2)22y = -(x + 2)^2 - 2
C2:y=(x+2)22C_2: y = -(x + 2)^2 - 2
(3) (i)
AAG1G_1 の頂点なので、A(2,2)A(2, 2) です。
BBC1C_1 の頂点なので、B(2,2)B(-2, 2) です。
G:(xa)2+aG: (x - a)^2 + a が点 B(2,2)B(-2, 2) を通るので、
2=(2a)2+a2 = (-2 - a)^2 + a
2=4+4a+a2+a2 = 4 + 4a + a^2 + a
a2+5a+2=0a^2 + 5a + 2 = 0
a=5±2582=5±172a = \frac{-5 \pm \sqrt{25 - 8}}{2} = \frac{-5 \pm \sqrt{17}}{2}
(ii)
CCC2C_2 の頂点なので、C(2,2)C(-2, -2) です。
A(2,2)A(2, 2), B(2,2)B(-2, 2), C(2,2)C(-2, -2) です。
三角形 ABCABC は、ABABxx 軸に平行な直線 y=2y = 2 上にあり、BCBCx=2x = -2 上にある直角三角形です。
G:y=(xa)2+aG: y = (x-a)^2 + a, a2a \geq -2
GGABAB の交点:y=2y = 2 より、(xa)2+a=2(x-a)^2 + a = 2
(xa)2=2a(x-a)^2 = 2-a
x=a±2ax = a \pm \sqrt{2-a}
a2a \geq -2 より、2a42-a \leq 4 なので、x=a±2ax = a \pm \sqrt{2-a} が実数解を持つためには 2a02-a \geq 0, つまり a2a \leq 2 が必要です。
GGBCBC の交点:x=2x = -2 より、y=(2a)2+a=a2+5a+4y = (-2 - a)^2 + a = a^2 + 5a + 4
BCBC 上の点の条件は、yy2y2-2 \leq y \leq 2 を満たすことなので、
2a2+5a+42-2 \leq a^2 + 5a + 4 \leq 2
共有点の個数について、aa の値で場合分けします。
(i) a<4a < -4: GGABAB の交点なし, GGBCBC の交点なし。GGACAC の交点なし。共有点は0個。
(ii) a=4a = -4: GGABAB の交点なし, GGBCBC の交点1個。GGACAC の交点なし。共有点は1個。
(iii) 4<a<2-4 < a < 2: GGABAB の交点0個、GGBCBC の交点2個. GGACAC の交点なし。共有点は2個。
(iv) a=2a = 2: GGABAB の交点1個、GGBCBC の交点1個。GGACAC の交点なし。共有点は2個。
(v) a>2a > 2: GGABAB の交点なし、GGBCBC の交点0個。GGACAC の交点なし。共有点は0個。

3. 最終的な答え

(1) a=2a = 2
(2) (i) C1:y=(x+2)2+2C_1: y = (x + 2)^2 + 2
(ii) C2:y=(x+2)22C_2: y = -(x + 2)^2 - 2
(3) (i) a=5±172a = \frac{-5 \pm \sqrt{17}}{2}
(ii)
a<4a < -4 または a>2a > 2: 0個
a=4a = -4 または a=2a = 2: 1個
4<a2-4 < a \leq 2:2個

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