2次関数 y=ax2+bx+c のグラフとx軸の共有点は、y=0 となるxの値を求めることで得られます。つまり、2次方程式 ax2+bx+c=0 を解きます。判別式 D=b2−4ac を用いて、共有点の個数を判断します。 * D > 0:x軸と2点で交わる(共有点が2つ)
* D = 0:x軸と1点で接する(共有点が1つ)
* D < 0:x軸と交わらない(共有点なし)
x軸に接するグラフを持つ関数は、D = 0 となるものです。
それぞれの関数について、判別式を計算し、共有点の座標を求めます。
(1) y=x2−5x+4 D=(−5)2−4(1)(4)=25−16=9>0 x2−5x+4=(x−1)(x−4)=0 より x=1,4 共有点: (1, 0), (4, 0)
(2) y=2x2+x−6 D=(1)2−4(2)(−6)=1+48=49>0 2x2+x−6=(2x−3)(x+2)=0 より x=23,−2 共有点: (23,0), (-2, 0) (3) y=x2+3x−2 D=(3)2−4(1)(−2)=9+8=17>0 x=2−3±17 共有点: (2−3+17,0), (2−3−17,0) (4) y=−x2+6x−9 D=(6)2−4(−1)(−9)=36−36=0 −x2+6x−9=−(x2−6x+9)=−(x−3)2=0 より x=3 共有点: (3, 0)
(5) y=−3x2+x+1 D=(1)2−4(−3)(1)=1+12=13>0 x=−6−1±13=61±13 共有点: (61+13,0), (61−13,0) (6) y=3x2+6x+3 D=(6)2−4(3)(3)=36−36=0 3x2+6x+3=3(x2+2x+1)=3(x+1)2=0 より x=−1 共有点: (-1, 0)
x軸に接するものは、判別式が0になる (4) と (6) です。