二次方程式に関する問題です。 (1) 解が与えられたときの定数の値を求める問題。 (2) 2つの二次方程式について、重解を持つ条件、虚数解を持つ条件、少なくとも一方が実数解を持つ条件を求める問題。 (3) 二次方程式の解と係数の関係、解の2乗を解に持つ二次方程式を求める問題。 (4) 二次方程式が異なる2つの負の解を持つ条件を求める問題。

代数学二次方程式解の公式判別式解と係数の関係重解虚数解実数解
2025/7/13

1. 問題の内容

二次方程式に関する問題です。
(1) 解が与えられたときの定数の値を求める問題。
(2) 2つの二次方程式について、重解を持つ条件、虚数解を持つ条件、少なくとも一方が実数解を持つ条件を求める問題。
(3) 二次方程式の解と係数の関係、解の2乗を解に持つ二次方程式を求める問題。
(4) 二次方程式が異なる2つの負の解を持つ条件を求める問題。

2. 解き方の手順

(1) x=px=px22px+5p6=0x^2 - 2px + 5p - 6 = 0 に代入して、pp に関する方程式を解きます。
p22p2+5p6=0p^2 - 2p^2 + 5p - 6 = 0
p2+5p6=0-p^2 + 5p - 6 = 0
p25p+6=0p^2 - 5p + 6 = 0
(p2)(p3)=0(p-2)(p-3) = 0
p=2,3p=2, 3
ただし、<ア < イ であるので、p=2,3p=2, 3 を条件に当てはめます。
2<32 < 3 なので、条件を満たします。
(2)(i) ①2x23x+k=02x^2 - 3x + k = 0 が重解を持つとき、判別式 D=(3)24(2)(k)=98k=0D = (-3)^2 - 4(2)(k) = 9 - 8k = 0 より、k=98k = \frac{9}{8}
このとき、重解は x=(3)2(2)=34x = \frac{-(-3)}{2(2)} = \frac{3}{4}
x22(k+1)x+(k2+4)=0x^2 - 2(k+1)x + (k^2+4) = 0 が虚数解を持つとき、判別式 D=(2(k+1))24(k2+4)=4(k2+2k+1)4(k2+4)=4(2k3)<0D = (-2(k+1))^2 - 4(k^2+4) = 4(k^2+2k+1) - 4(k^2+4) = 4(2k-3) < 0 より、k<32k < \frac{3}{2}
(2)(ii) ①または②が実数解を持つのは、①が実数解を持つか、②が実数解を持つ場合です。
①が実数解を持つ条件は、D0D \ge 0 より、k98k \le \frac{9}{8}
②が実数解を持つ条件は、D0D \ge 0 より、k32k \ge \frac{3}{2}
したがって、①または②が実数解を持つのは、k98k \le \frac{9}{8} または k32k \ge \frac{3}{2}
(3)(i) 3x25x+4=03x^2 - 5x + 4 = 0 の解を α,β\alpha, \beta とするとき、解と係数の関係より、
α+β=(5)3=53\alpha + \beta = \frac{-(-5)}{3} = \frac{5}{3}
αβ=43\alpha \beta = \frac{4}{3}
α2+β2=(α+β)22αβ=(53)22(43)=259249=19\alpha^2 + \beta^2 = (\alpha + \beta)^2 - 2\alpha \beta = (\frac{5}{3})^2 - 2(\frac{4}{3}) = \frac{25}{9} - \frac{24}{9} = \frac{1}{9}
(3)(ii) α2,β2\alpha^2, \beta^2 を解に持つ二次方程式は、
(xα2)(xβ2)=x2(α2+β2)x+α2β2=0(x - \alpha^2)(x - \beta^2) = x^2 - (\alpha^2 + \beta^2)x + \alpha^2 \beta^2 = 0
x219x+(43)2=x219x+169=0x^2 - \frac{1}{9}x + (\frac{4}{3})^2 = x^2 - \frac{1}{9}x + \frac{16}{9} = 0
9x2x+16=09x^2 - x + 16 = 0
(4) 2x2+3x+(a2)=02x^2 + 3x + (a-2) = 0 が異なる2つの負の解を持つ条件は、
判別式 D=324(2)(a2)=98a+16=258a>0D = 3^2 - 4(2)(a-2) = 9 - 8a + 16 = 25 - 8a > 0 より、a<258a < \frac{25}{8}
解の和 α+β=32<0\alpha + \beta = -\frac{3}{2} < 0 (常に成立)。
解の積 αβ=a22>0\alpha \beta = \frac{a-2}{2} > 0 より、a>2a > 2
したがって、2<a<2582 < a < \frac{25}{8}

3. 最終的な答え

(1) p=2,3p=2, 3
(2)(i) k=98k = \frac{9}{8}, x=34x = \frac{3}{4}k<32k < \frac{3}{2}
(2)(ii) k98,k32k \le \frac{9}{8}, k \ge \frac{3}{2}
(3)(i) α+β=53\alpha + \beta = \frac{5}{3}, αβ=43\alpha \beta = \frac{4}{3}, α2+β2=19\alpha^2 + \beta^2 = \frac{1}{9}
(3)(ii) 9x2x+16=09x^2 - x + 16 = 0
(4) 2<a<2582 < a < \frac{25}{8}

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