2点 $P, Q \in \mathbb{R}^2$ と、正の数 $r_1 > 0, r_2 > 0$ に対して、もし $|P-Q| > r_1 + r_2$ ならば、$U_{r_1}(P) \cap U_{r_2}(Q) = \emptyset$ となることを示す問題です。ここで、$U_r(P)$ は点 $P$ を中心とする半径 $r$ の開円板(あるいは開球)を表します。

解析学開円板距離三角不等式集合論背理法
2025/7/13

1. 問題の内容

2点 P,QR2P, Q \in \mathbb{R}^2 と、正の数 r1>0,r2>0r_1 > 0, r_2 > 0 に対して、もし PQ>r1+r2|P-Q| > r_1 + r_2 ならば、Ur1(P)Ur2(Q)=U_{r_1}(P) \cap U_{r_2}(Q) = \emptyset となることを示す問題です。ここで、Ur(P)U_r(P) は点 PP を中心とする半径 rr の開円板(あるいは開球)を表します。

2. 解き方の手順

Ur1(P)Ur2(Q)=U_{r_1}(P) \cap U_{r_2}(Q) = \emptyset を示すためには、Ur1(P)U_{r_1}(P)Ur2(Q)U_{r_2}(Q) の共通部分に点がひとつも存在しないことを示せば良いです。
背理法を使います。
Ur1(P)Ur2(Q)U_{r_1}(P) \cap U_{r_2}(Q) \neq \emptyset と仮定します。
すると、xUr1(P)x \in U_{r_1}(P) かつ xUr2(Q)x \in U_{r_2}(Q) なる点 xx が存在します。
これは、xP<r1|x - P| < r_1 かつ xQ<r2|x - Q| < r_2 を意味します。
三角不等式 PQPx+xQ|P - Q| \leq |P - x| + |x - Q| を用います。
この不等式に xP<r1|x - P| < r_1xQ<r2|x - Q| < r_2 を代入すると、
PQ<r1+r2|P - Q| < r_1 + r_2 が得られます。
しかし、これは問題文の仮定 PQ>r1+r2|P-Q| > r_1 + r_2 に矛盾します。
したがって、Ur1(P)Ur2(Q)=U_{r_1}(P) \cap U_{r_2}(Q) = \emptyset でなければなりません。

3. 最終的な答え

もし PQ>r1+r2|P-Q| > r_1 + r_2 ならば、Ur1(P)Ur2(Q)=U_{r_1}(P) \cap U_{r_2}(Q) = \emptyset となる。

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