2次方程式 $x^2 + 2(k+1)x - 2k + 6 = 0$ が与えられています。 (1) 異なる2つの負の解を持つような定数 $k$ の値の範囲を求めます。 (2) 正の解と負の解を持つような定数 $k$ の値の範囲を求めます。

代数学二次方程式解の範囲判別式解と係数の関係
2025/7/13

1. 問題の内容

2次方程式 x2+2(k+1)x2k+6=0x^2 + 2(k+1)x - 2k + 6 = 0 が与えられています。
(1) 異なる2つの負の解を持つような定数 kk の値の範囲を求めます。
(2) 正の解と負の解を持つような定数 kk の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 異なる2つの負の解を持つ場合
- 判別式 D>0D > 0
- 解の和 α+β<0\alpha + \beta < 0
- 解の積 αβ>0\alpha \beta > 0
これらの条件を全て満たす必要があります。
まず判別式 DD を計算します。
D=(2(k+1))24(1)(2k+6)=4(k2+2k+1)+8k24=4k2+8k+4+8k24=4k2+16k20=4(k2+4k5)=4(k+5)(k1)D = (2(k+1))^2 - 4(1)(-2k+6) = 4(k^2 + 2k + 1) + 8k - 24 = 4k^2 + 8k + 4 + 8k - 24 = 4k^2 + 16k - 20 = 4(k^2 + 4k - 5) = 4(k+5)(k-1)
D>0D > 0 より、 4(k+5)(k1)>04(k+5)(k-1) > 0。したがって、k<5k < -5 または k>1k > 1
次に、解の和を求めます。
解の和 α+β=2(k+1)\alpha + \beta = -2(k+1)
α+β<0\alpha + \beta < 0 より、2(k+1)<0-2(k+1) < 0。したがって、k+1>0k+1 > 0。すなわち、k>1k > -1
最後に、解の積を求めます。
解の積 αβ=2k+6\alpha \beta = -2k + 6
αβ>0\alpha \beta > 0 より、2k+6>0-2k + 6 > 0。したがって、2k>6-2k > -6。すなわち、k<3k < 3
これらの条件を全て満たす kk の範囲は、 k<5k < -5 または k>1k > 1, k>1k > -1, k<3k < 3
したがって、1<k<31 < k < 3
(2) 正の解と負の解を持つ場合
- 解の積 αβ<0\alpha \beta < 0
解の積 αβ=2k+6\alpha \beta = -2k + 6
αβ<0\alpha \beta < 0 より、2k+6<0-2k + 6 < 0。したがって、2k<6-2k < -6。すなわち、k>3k > 3

3. 最終的な答え

(1) 1<k<31 < k < 3
(2) k>3k > 3

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