1. 問題の内容
空間における不等式 で表される図形の概形を描く問題です。
2. 解き方の手順
まず、 を考えます。これは、 と書き換えられます。これは、平面上で原点を中心とする円を、軸方向に 平行移動したものを軸とする放物面です。この放物面は上に凸であり、軸との交点はです。
次に、 という条件から、が負になる部分は考えません。
不等式 は、 のグラフの下側の領域を表します。
という不等式は、平面上で原点を中心とする円の内部の点に対して、がからまでの範囲の値をとることを意味します。特に、平面上の円の内部でとなるので、平面上の円が底面になります。
のグラフは、軸に関して回転対称であり、上面は上に凸の放物面で表されます。
3. 最終的な答え
図形の概形は、xy平面上に底面となる円 があり、上面がz = 1 - x^2 - y^2 で表される放物面で覆われた、円柱を上から押しつぶしたような形状になります。これは、回転放物面の一部で区切られた立体です。