2次関数 $y = x^2 + 2mx + 2m + 3$ のグラフが、$x$軸の正の部分と異なる2点で交わる場合と、$x$軸の負の部分と異なる2点で交わる場合の、それぞれについて、定数 $m$ の値の範囲を求めよ。

代数学二次関数判別式グラフ不等式二次方程式
2025/7/13

1. 問題の内容

2次関数 y=x2+2mx+2m+3y = x^2 + 2mx + 2m + 3 のグラフが、xx軸の正の部分と異なる2点で交わる場合と、xx軸の負の部分と異なる2点で交わる場合の、それぞれについて、定数 mm の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

2次関数 y=x2+2mx+2m+3y = x^2 + 2mx + 2m + 3 のグラフと xx 軸の交点に関する問題なので、判別式 DD を考えます。また、軸の位置や yy 切片の符号についても考慮する必要があります。
まず、f(x)=x2+2mx+2m+3f(x) = x^2 + 2mx + 2m + 3 とおきます。
(1) xx 軸の正の部分と異なる2点で交わる場合
グラフが xx 軸の正の部分と異なる2点で交わる条件は、以下の3つです。
* 判別式 D>0D > 0
* 軸の位置 >0> 0
* f(0)>0f(0) > 0
判別式 DD は、
D=(2m)24(2m+3)=4m28m12=4(m22m3)=4(m3)(m+1)D = (2m)^2 - 4(2m + 3) = 4m^2 - 8m - 12 = 4(m^2 - 2m - 3) = 4(m - 3)(m + 1)
D>0D > 0 より、4(m3)(m+1)>04(m - 3)(m + 1) > 0 なので、m<1m < -1 または m>3m > 3
軸の位置は、x=mx = -m なので、m>0-m > 0 より、m<0m < 0
f(0)>0f(0) > 0 より、2m+3>02m + 3 > 0 なので、m>32m > -\frac{3}{2}
上記の3つの条件をすべて満たす mm の範囲は、32<m<1-\frac{3}{2} < m < -1
(2) xx 軸の負の部分と異なる2点で交わる場合
グラフが xx 軸の負の部分と異なる2点で交わる条件は、以下の3つです。
* 判別式 D>0D > 0
* 軸の位置 <0< 0
* f(0)>0f(0) > 0
判別式 D>0D > 0 より、m<1m < -1 または m>3m > 3
軸の位置は、x=mx = -m なので、m<0-m < 0 より、m>0m > 0
f(0)>0f(0) > 0 より、2m+3>02m + 3 > 0 なので、m>32m > -\frac{3}{2}
上記の3つの条件をすべて満たす mm の範囲は、m>3m > 3

3. 最終的な答え

(1) xx 軸の正の部分と異なる2点で交わる場合:
32<m<1-\frac{3}{2} < m < -1
(2) xx 軸の負の部分と異なる2点で交わる場合:
m>3m > 3

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