実数 $a, b, c$ を係数とする関数 $f(x) = x^2 + ax + b + c \log(1+x^2)$ が、$x=1$ および $x=2$ で極値をとり、$x=1$ での極値が $10\log 2$ であるとき、$a, b, c$ の値を求める。

解析学微分極値対数関数
2025/7/14

1. 問題の内容

実数 a,b,ca, b, c を係数とする関数 f(x)=x2+ax+b+clog(1+x2)f(x) = x^2 + ax + b + c \log(1+x^2) が、x=1x=1 および x=2x=2 で極値をとり、x=1x=1 での極値が 10log210\log 2 であるとき、a,b,ca, b, c の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) を微分して f(x)f'(x) を求める。
f(x)=2x+a+c2x1+x2=2x+a+2cx1+x2f'(x) = 2x + a + c \cdot \frac{2x}{1+x^2} = 2x + a + \frac{2cx}{1+x^2}
f(x)f(x)x=1x=1x=2x=2 で極値をとるので、f(1)=0f'(1) = 0 かつ f(2)=0f'(2) = 0 である。
f(1)=2(1)+a+2c(1)1+12=2+a+c=0f'(1) = 2(1) + a + \frac{2c(1)}{1+1^2} = 2 + a + c = 0
f(2)=2(2)+a+2c(2)1+22=4+a+4c5=0f'(2) = 2(2) + a + \frac{2c(2)}{1+2^2} = 4 + a + \frac{4c}{5} = 0
これより、a+c=2a+c=-2 および a+4c5=4a+\frac{4c}{5} = -4 が得られる。
この2つの式から aacc の値を求める。
a=2ca = -2 - ca+4c5=4a+\frac{4c}{5} = -4 に代入すると、
2c+4c5=4-2 - c + \frac{4c}{5} = -4
c5=2-\frac{c}{5} = -2
c=10c = 10
a=210=12a = -2 - 10 = -12
したがって、a=12a = -12 および c=10c = 10 である。
次に、x=1x=1 での極値が 10log210\log 2 であることから、f(1)=10log2f(1) = 10\log 2 となる。
f(1)=12+a(1)+b+clog(1+12)=1+a+b+clog2=112+b+10log2=10log2f(1) = 1^2 + a(1) + b + c \log(1+1^2) = 1 + a + b + c \log 2 = 1 - 12 + b + 10 \log 2 = 10 \log 2
11+b+10log2=10log2-11 + b + 10 \log 2 = 10 \log 2
b=11b = 11
したがって、b=11b = 11 である。

3. 最終的な答え

a=12a = -12
b=11b = 11
c=10c = 10

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