(1) 第n次導関数 f(n)(x) を求める。 まず、f(x) の導関数をいくつか計算して、規則性を見つけます。 f(x)=log(x+1) f′(x)=x+11=(x+1)−1 f′′(x)=−1(x+1)−2 f′′′(x)=(−1)(−2)(x+1)−3=2(x+1)−3 f(4)(x)=2(−3)(x+1)−4=−6(x+1)−4 一般に、
f(n)(x)=(−1)n−1(n−1)!(x+1)−n f(n)(x)=(x+1)n(−1)n−1(n−1)! (2) 関数 f(x) に対してマクローリンの定理を適用する。 マクローリンの定理は、関数を原点における導関数の値を用いて級数で表すものです。
f(x)=f(0)+f′(0)x+2!f′′(0)x2+3!f′′′(0)x3+⋯+n!f(n)(0)xn+… f(0)=log(0+1)=log(1)=0 f′(0)=0+11=1 f′′(0)=−1(0+1)−2=−1 f′′′(0)=2(0+1)−3=2 f(4)(0)=−6(0+1)−4=−6 f(n)(0)=(−1)n−1(n−1)! n!f(n)(0)=n!(−1)n−1(n−1)!=n(−1)n−1 したがって、
f(x)=x−2x2+3x3−4x4+⋯=∑n=1∞n(−1)n−1xn log(x+1)=∑n=1∞n(−1)n−1xn (3) log1.2 の値を小数点第3位まで求める。 log1.2=log(0.2+1) なので、x=0.2 を代入します。 log(1.2)=0.2−2(0.2)2+3(0.2)3−4(0.2)4+… =0.2−20.04+30.008−40.0016+… =0.2−0.02+0.002666⋯−0.0004+… =0.18+0.002666⋯−0.0004+… =0.182666⋯−0.0004+… =0.182266… 小数点第3位まで求めると、0.182 となります。