(1) (i) a2−4ab+4b2 を計算する。 a<2b であることに注意すると、 a2−4ab+4b2=(a−2b)2=∣a−2b∣ a<2b より a−2b<0 なので、 ∣a−2b∣=−(a−2b)=−a+2b よって、解答はウ。
(1) (ii) 2つの不等式を解く。
213<2(x+43) より、 213<2x+23 13<4x+3 x>410=25=2.5 5x+a≤3(x+1) より、 5x+a≤3x+3 x≤23−a よって、
5≤23−a<6 10≤3−a<12 −9<a≤−7 よって、解答はウ。
(2) (i) 以下の命題の真偽を判定する。
① 5で割って3余る自然数は、自然数 n を用いて 5n−2 と表すことができる。 5n−2=5n−5+3=5(n−1)+3 なので、 n を n+1 に置き換えると 5n+3 と表せる。よって真。 ② 平面上のすべての平行四辺形はひし形である。偽。
③ 実数 x,y について、x>1 かつ y>1 ならば、x+y>2 かつ xy>1 である。真。 ④ すべての無限小数は無理数である。偽。(例: 0.333...=1/3) よって、真であるものは①と③。解答はア。
(2) (ii) 全校生徒850人のうち、兄がいる生徒は512人、姉がいる生徒は447人であった。兄も姉もいない生徒のとり得る人数の範囲を求める。
兄がいる生徒の集合を A、姉がいる生徒の集合を B とすると、
∣A∣=512, ∣B∣=447 兄も姉もいない生徒の人数は 850−∣A∪B∣ である。 ∣A∪B∣=∣A∣+∣B∣−∣A∩B∣ ∣A∪B∣=512+447−∣A∩B∣=959−∣A∩B∣ ∣A∩B∣ は最小で max(0,512+447−850)=max(0,109)=109、最大で min(512,447)=447 である。 ∣A∩B∣ が最小のとき、 ∣A∪B∣=959−109=850 このとき、兄も姉もいない生徒の人数は 850−850=0 ∣A∩B∣ が最大のとき、 ∣A∪B∣=959−447=512 このとき、兄も姉もいない生徒の人数は 850−512=338 よって、兄も姉もいない生徒のとり得る人数の範囲は 0人以上338人以下。解答はア。