与えられた数学の問題を解き、解答群から正しい選択肢を選ぶ。問題は、(1) (i) 平方根の計算、(ii) 不等式を満たす整数の個数と定数の範囲、(2) (i) 命題の真偽、(ii) 集合の要素数の範囲、で構成される。

代数学平方根不等式命題集合集合の要素数
2025/7/14

1. 問題の内容

与えられた数学の問題を解き、解答群から正しい選択肢を選ぶ。問題は、(1) (i) 平方根の計算、(ii) 不等式を満たす整数の個数と定数の範囲、(2) (i) 命題の真偽、(ii) 集合の要素数の範囲、で構成される。

2. 解き方の手順

(1) (i) a24ab+4b2\sqrt{a^2 - 4ab + 4b^2} を計算する。
a<2ba < 2b であることに注意すると、
a24ab+4b2=(a2b)2=a2b\sqrt{a^2 - 4ab + 4b^2} = \sqrt{(a-2b)^2} = |a-2b|
a<2ba < 2b より a2b<0a - 2b < 0 なので、 a2b=(a2b)=a+2b|a - 2b| = -(a - 2b) = -a + 2b
よって、解答はウ。
(1) (ii) 2つの不等式を解く。
132<2(x+34)\frac{13}{2} < 2(x + \frac{3}{4}) より、
132<2x+32\frac{13}{2} < 2x + \frac{3}{2}
13<4x+313 < 4x + 3
10<4x10 < 4x
x>104=52=2.5x > \frac{10}{4} = \frac{5}{2} = 2.5
5x+a3(x+1)5x + a \le 3(x+1) より、
5x+a3x+35x + a \le 3x + 3
2x3a2x \le 3 - a
x3a2x \le \frac{3-a}{2}
整数 xx がちょうど3個存在するので、
整数 xx は 3, 4, 5 である。
よって、
53a2<65 \le \frac{3-a}{2} < 6
103a<1210 \le 3 - a < 12
7a<97 \le -a < 9
9<a7-9 < a \le -7
よって、解答はウ。
(2) (i) 以下の命題の真偽を判定する。
① 5で割って3余る自然数は、自然数 nn を用いて 5n25n-2 と表すことができる。
5n2=5n5+3=5(n1)+35n - 2 = 5n - 5 + 3 = 5(n-1) + 3 なので、 nnn+1n+1 に置き換えると 5n+35n + 3 と表せる。よって真。
② 平面上のすべての平行四辺形はひし形である。偽。
③ 実数 x,yx, y について、x>1x > 1 かつ y>1y > 1 ならば、x+y>2x+y > 2 かつ xy>1xy > 1 である。真。
④ すべての無限小数は無理数である。偽。(例: 0.333...=1/30.333... = 1/3)
よって、真であるものは①と③。解答はア。
(2) (ii) 全校生徒850人のうち、兄がいる生徒は512人、姉がいる生徒は447人であった。兄も姉もいない生徒のとり得る人数の範囲を求める。
兄がいる生徒の集合を A、姉がいる生徒の集合を B とすると、
A=512|A| = 512, B=447|B| = 447
兄も姉もいない生徒の人数は 850AB850 - |A \cup B| である。
AB=A+BAB|A \cup B| = |A| + |B| - |A \cap B|
AB=512+447AB=959AB|A \cup B| = 512 + 447 - |A \cap B| = 959 - |A \cap B|
AB|A \cap B| は最小で max(0,512+447850)=max(0,109)=109\max(0, 512 + 447 - 850) = \max(0, 109) = 109、最大で min(512,447)=447\min(512, 447) = 447 である。
AB|A \cap B| が最小のとき、 AB=959109=850|A \cup B| = 959 - 109 = 850
このとき、兄も姉もいない生徒の人数は 850850=0850 - 850 = 0
AB|A \cap B| が最大のとき、 AB=959447=512|A \cup B| = 959 - 447 = 512
このとき、兄も姉もいない生徒の人数は 850512=338850 - 512 = 338
よって、兄も姉もいない生徒のとり得る人数の範囲は 0人以上338人以下。解答はア。

3. 最終的な答え

1: ウ
2: ウ
3: ア
4: ア

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