三角形ABCの面積をS、外接円の半径をRとするとき、以下の等式を証明する。 (1) $S = 2R^2 \sin A \sin B \sin C$ (2) $S = \frac{abc}{4R}$

幾何学三角形面積外接円正弦定理三角比
2025/7/14

1. 問題の内容

三角形ABCの面積をS、外接円の半径をRとするとき、以下の等式を証明する。
(1) S=2R2sinAsinBsinCS = 2R^2 \sin A \sin B \sin C
(2) S=abc4RS = \frac{abc}{4R}

2. 解き方の手順

(1) S=2R2sinAsinBsinCS = 2R^2 \sin A \sin B \sin C の証明
三角形の面積の公式より、 S=12bcsinAS = \frac{1}{2}bc \sin A
正弦定理より、asinA=bsinB=csinC=2R\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C} = 2R であるから、
sinA=a2R\sin A = \frac{a}{2R}, sinB=b2R\sin B = \frac{b}{2R}, sinC=c2R\sin C = \frac{c}{2R} となる。
よって、S=12bcsinAS = \frac{1}{2}bc \sin A に正弦定理から得られた b=2RsinBb = 2R \sin Bc=2RsinCc = 2R \sin C を代入すると、
S=12(2RsinB)(2RsinC)sinA=2R2sinAsinBsinCS = \frac{1}{2}(2R \sin B)(2R \sin C)\sin A = 2R^2 \sin A \sin B \sin C となる。
したがって、S=2R2sinAsinBsinCS = 2R^2 \sin A \sin B \sin C は証明された。
(2) S=abc4RS = \frac{abc}{4R} の証明
(1)と同様に、三角形の面積の公式より、S=12bcsinAS = \frac{1}{2}bc \sin A である。
正弦定理より、sinA=a2R\sin A = \frac{a}{2R} であるから、これを面積の公式に代入すると、
S=12bca2R=abc4RS = \frac{1}{2}bc \frac{a}{2R} = \frac{abc}{4R} となる。
したがって、S=abc4RS = \frac{abc}{4R} は証明された。

3. 最終的な答え

(1) S=2R2sinAsinBsinCS = 2R^2 \sin A \sin B \sin C
(2) S=abc4RS = \frac{abc}{4R}

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