100円玉、50円玉、10円玉をそれぞれ1枚以上使い、合計540円にする組み合わせが何通りあるかを求める問題です。ただし、使う硬貨の合計枚数は25枚以下という制約があります。

代数学線形方程式不等式組み合わせ
2025/7/14

1. 問題の内容

100円玉、50円玉、10円玉をそれぞれ1枚以上使い、合計540円にする組み合わせが何通りあるかを求める問題です。ただし、使う硬貨の合計枚数は25枚以下という制約があります。

2. 解き方の手順

100円玉、50円玉、10円玉の枚数をそれぞれx,y,zx, y, zとおきます。すると、問題の条件は以下のようになります。
* 100x+50y+10z=540100x + 50y + 10z = 540
* x1,y1,z1x \geq 1, y \geq 1, z \geq 1
* x+y+z25x + y + z \leq 25
最初の式を10で割ると、
10x+5y+z=5410x + 5y + z = 54
x,y,zx, y, zはそれぞれ1以上なので、x=x1,y=y1,z=z1x' = x-1, y' = y-1, z' = z-1とおくと、x,y,z0x', y', z' \geq 0となり、
10(x+1)+5(y+1)+(z+1)=5410(x'+1) + 5(y'+1) + (z'+1) = 54
10x+5y+z=541051=3810x' + 5y' + z' = 54 - 10 - 5 - 1 = 38
また、x+y+z25x+y+z \leq 25より、x+1+y+1+z+125x'+1 + y'+1 + z'+1 \leq 25なので、x+y+z22x' + y' + z' \leq 22
10x+5y+z=3810x' + 5y' + z' = 38の条件で、x,y,z0x', y', z' \geq 0を満たす組み合わせを考えます。
xx'の取りうる値は0,1,2,30, 1, 2, 3です。
* x=0x' = 0のとき、5y+z=385y' + z' = 38yy'の取りうる値は0y70 \leq y' \leq 7z=385yz' = 38 - 5y'x+y+z=0+y+385y=384y22x'+y'+z' = 0 + y' + 38 - 5y' = 38 - 4y' \leq 22より、4y164y' \geq 16つまり、y4y' \geq 4。よって、yy'4,5,6,74, 5, 6, 7の4通り。
* x=1x' = 1のとき、5y+z=285y' + z' = 28yy'の取りうる値は0y50 \leq y' \leq 5z=285yz' = 28 - 5y'x+y+z=1+y+285y=294y22x'+y'+z' = 1 + y' + 28 - 5y' = 29 - 4y' \leq 22より、4y74y' \geq 7つまり、y2y' \geq 2。よって、yy'2,3,4,52, 3, 4, 5の4通り。
* x=2x' = 2のとき、5y+z=185y' + z' = 18yy'の取りうる値は0y30 \leq y' \leq 3z=185yz' = 18 - 5y'x+y+z=2+y+185y=204y22x'+y'+z' = 2 + y' + 18 - 5y' = 20 - 4y' \leq 22。これは常に満たされるので、yy'0,1,2,30, 1, 2, 3の4通り。
* x=3x' = 3のとき、5y+z=85y' + z' = 8yy'の取りうる値は0y10 \leq y' \leq 1z=85yz' = 8 - 5y'x+y+z=3+y+85y=114y22x'+y'+z' = 3 + y' + 8 - 5y' = 11 - 4y' \leq 22。これは常に満たされるので、yy'0,10, 1の2通り。
したがって、合計で4+4+4+2=144 + 4 + 4 + 2 = 14通りの組み合わせがあります。

3. 最終的な答え

14通り

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