(1) A組の平均点を求める。
A組の男子の合計点は 32×60=1920 点。 A組の女子の合計点は 8×70=560 点。 A組の合計点は 1920+560=2480 点。 A組の人数は 32+8=40 人。 A組の平均点は 402480=62 点。 B組の平均点がA組の平均点と等しいとき、つまりB組の平均点が62点のとき、xの値を求める。
B組の男子の合計点は (40−x)×65 点。 B組の女子の合計点は x×56 点。 B組の合計点は (40−x)×65+56x 点。 B組の人数は 40−x+x=40 人。 B組の平均点は 40(40−x)×65+56x=62 (40−x)×65+56x=62×40 2600−65x+56x=2480 −9x=−120 x=9120=340 xは整数でなければならないので、xの値は存在しない。問題文を再確認すると、B組の平均点がA組の平均点と等しいとき、という条件がある。
B組の平均点は40(40−x)65+56x=402600−65x+56x=402600−9x これが62に等しいので、402600−9x=62。これを解いて、2600−9x=2480。 9x=120。x=340となり、xは整数にならないのでありえない。 問題文を読み直すと、B組の平均点がA組の平均点と等しいとき、ではなく、B組の合計点がA組の合計点と等しいとき、と解釈できる。
B組の合計点は (40−x)65+56x。A組の合計点は2480。 (40−x)65+56x=2480 2600−65x+56x=2480 x=340となり、これもxが整数にならない。 再度問題文を確認すると、「B組の平均点がA組の平均点と等しいとき」ではなく、「B組の平均点がA組の平均点と等しいとき、xの値を求めよ」であり、「A組の平均点を求めよ」の続きの問題と解釈できる。
x=1から39の整数であるという条件を考慮する。B組の平均点がA組の平均点(62点)と等しいとき、xの値を求める。 (40−x)65+56x=40×62=2480 2600−65x+56x=2480 x=9120=340≈13.33。整数ではない。 (2) C組の平均点がA組の平均点以上である条件を考える。
C組の男子の合計点は (x+5)×59 点。 C組の女子の合計点は (40−x)×64 点。 C組の合計点は (x+5)×59+(40−x)×64 点。 C組の人数は (x+5)+(40−x)=45 人。 C組の平均点は 45(x+5)×59+(40−x)×64 点。 これがA組の平均点62点以上である条件は、
45(x+5)×59+(40−x)×64≥62 59x+295+2560−64x≥2790 −5x+2855≥2790 −5x≥−65 B組の合計得点とC組の合計得点の差が300点以上である条件を考える。
B組の合計得点は (40−x)×65+x×56=2600−65x+56x=2600−9x C組の合計得点は (x+5)×59+(40−x)×64=59x+295+2560−64x=−5x+2855 ∣(2600−9x)−(−5x+2855)∣≥300 ∣2600−9x+5x−2855∣≥300 ∣−4x−255∣≥300 ∣4x+255∣≥300 4x+255≥300 または 4x+255≤−300 4x≥45 または 4x≤−555 x≥445=11.25 または x≤−4555=−138.75 x≥12 または x≤−138.75 1≤x≤39 であるから、 x≥12。 x≤13 と x≥12 を満たすxは x=12,13。 (3) C組の平均点がA組の平均点以上であったが、2人の得点を加えて計算し直したところ、C組の平均点がA組の平均点より低くなった。このとき、xの値がただ1つに定まるようなkの値を全て求める。
C組の2人の男子が試験を受け、それぞれの得点がp, qで、p+q=kとする。 C組の当初の平均点は 45(x+5)59+(40−x)64 C組の人数は45人から47人になる。
新しいC組の平均点は 47(x+5)59+(40−x)64+k 当初、C組の平均点がA組の平均点以上であったので、
45(x+5)59+(40−x)64≥62。これはx≤13となることを既に示した。 新しく計算したC組の平均点がA組の平均点より低いので、
47(x+5)59+(40−x)64+k<62 59x+295+2560−64x+k<62×47 −5x+2855+k<2914 −5x+k<59 xの値がただ一つに定まるようなkの値を求める。 x≤13を満たす整数のxの値は、1,2,3,...,13である。 47(x+5)59+(40−x)64+k<62を満たす必要があるので、k<5x+59。 また、45(x+5)59+(40−x)64≥62も満たしている必要がある。 x=13となるのは、 k<5(13)+59=65+59=124のときである。 x=12のとき、47(12+5)59+(40−12)64+k<62なので、4717×59+28×64+k<62となり、 1003+1792+k<2914なので、2795+k<2914となり、k<119。 つまり、x=12となるのはk<119のとき。 x=11のとき、47(11+5)59+(40−11)64+k<62なので、4716×59+29×64+k<62となり、 944+1856+k<2914なので、2800+k<2914となり、k<114。 xの値がただ一つに定まるためには、 119≤k<124でなければならない。 よって、k=119,120,121,122,123