ある日に行われた100点満点の数学の試験の平均点が、A組、B組、C組の男女別に整理された表が与えられています。$x$ は1以上39以下の整数です。 (1) A組の平均点を求め、B組の平均点がA組の平均点と等しいときの $x$ の値を求めます。 (2) C組の平均点がA組の平均点以上であり、B組の合計得点とC組の合計得点の差が300点以上であるような $x$ の値をすべて求めます。 (3) 後日、試験を欠席していたC組の2人の男子が同じ試験を受験し、この2人の得点の和を $k$ 点とします。当初、C組の平均点がA組の平均点以上であったが、この2人の得点を加えて計算し直したところ、C組の平均点がA組の平均点より低くなりました。このとき、$x$ の値がただ1つに定まるような $k$ の値をすべて求めます。

代数学平均方程式不等式条件
2025/7/14

1. 問題の内容

ある日に行われた100点満点の数学の試験の平均点が、A組、B組、C組の男女別に整理された表が与えられています。xx は1以上39以下の整数です。
(1) A組の平均点を求め、B組の平均点がA組の平均点と等しいときの xx の値を求めます。
(2) C組の平均点がA組の平均点以上であり、B組の合計得点とC組の合計得点の差が300点以上であるような xx の値をすべて求めます。
(3) 後日、試験を欠席していたC組の2人の男子が同じ試験を受験し、この2人の得点の和を kk 点とします。当初、C組の平均点がA組の平均点以上であったが、この2人の得点を加えて計算し直したところ、C組の平均点がA組の平均点より低くなりました。このとき、xx の値がただ1つに定まるような kk の値をすべて求めます。

2. 解き方の手順

(1) A組の平均点を求める。
A組の平均点は、
32×60+8×7032+8=1920+56040=248040=62\frac{32 \times 60 + 8 \times 70}{32+8} = \frac{1920 + 560}{40} = \frac{2480}{40} = 62 点です。
B組の平均点がA組の平均点と等しいとき、つまり62点なので、
(40x)×65+x×5540x+x=62\frac{(40-x) \times 65 + x \times 55}{40-x+x} = 62
260065x+55x40=62\frac{2600 - 65x + 55x}{40} = 62
260010x=24802600 - 10x = 2480
10x=12010x = 120
x=12x = 12
(2) C組の平均点がA組の平均点以上である条件は、
(x+5)×59+(40x)×64x+5+40x62\frac{(x+5) \times 59 + (40-x) \times 64}{x+5+40-x} \geq 62
59x+295+256064x4562\frac{59x + 295 + 2560 - 64x}{45} \geq 62
28555x4562\frac{2855 - 5x}{45} \geq 62
28555x27902855 - 5x \geq 2790
655x65 \geq 5x
x13x \leq 13
B組の合計得点とC組の合計得点の差が300点以上である条件は、
(40x)×65+x×55((x+5)×59+(40x)×64)300|(40-x) \times 65 + x \times 55 - ((x+5) \times 59 + (40-x) \times 64)| \geq 300
(260065x+55x)(59x+295+256064x)300|(2600 - 65x + 55x) - (59x + 295 + 2560 - 64x)| \geq 300
260010x(28555x)300|2600 - 10x - (2855 - 5x)| \geq 300
2555x300|-255 - 5x| \geq 300
255+5x300|255 + 5x| \geq 300
255+5x300255 + 5x \geq 300 または 255+5x300255 + 5x \leq -300
5x455x \geq 45 または 5x5555x \leq -555
x9x \geq 9 または x111x \leq -111
1x391 \leq x \leq 39 であるので、x9x \geq 9
x13x \leq 13 かつ x9x \geq 9 より、 x=9,10,11,12,13x = 9, 10, 11, 12, 13
(3) 当初、C組の平均点はA組の平均点以上であった。この条件は x13x \leq 13 でした。
2人の得点の和を kk 点とすると、新しいC組の平均点は、
(x+5)×59+(40x)×64+kx+5+40x+2=28555x+k47\frac{(x+5) \times 59 + (40-x) \times 64 + k}{x+5+40-x+2} = \frac{2855 - 5x + k}{47}
これがA組の平均点62点より低くなるので、
28555x+k47<62\frac{2855 - 5x + k}{47} < 62
28555x+k<29142855 - 5x + k < 2914
k<59+5xk < 59 + 5x
xx の値がただ1つに定まるような kk の値を求めます。
xx のとりうる値は、1,2,...,131, 2, ..., 13 です。
xx が定まるとすると、 59+5x59 + 5x の範囲で kk の値が1つだけになる必要があります。
59+5x59 + 5x の最小値は x=1x=1 のとき 59+5=6459+5 = 64
59+5x59 + 5x の最大値は x=13x=13 のとき 59+65=12459+65 = 124
k<59+5xk < 59+5xxx がただ一つに決まるとすると、ある整数 kk に対して、k<59+5xk< 59+5x が成り立ち、k59+5(x1)k\ge 59+5(x-1) および k59+5(x+1)k\ge 59+5(x+1) が成り立ちます。

3. 最終的な答え

(1) A組の平均点:62点, x=12x=12
(2) x=9,10,11,12,13x = 9, 10, 11, 12, 13
(3) (解けませんでした)

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