平行四辺形ABCDにおいて、辺BCの中点をE、辺CDの中点をFとする。$\vec{AB}=\vec{b}$、$\vec{AD}=\vec{d}$とするとき、以下の問いに答えよ。 (1) $\vec{AF}$を$\vec{b}$、$\vec{d}$を用いて表せ。 (2) $\vec{b}$を$\vec{AE}$、$\vec{AF}$を用いて表せ。

幾何学ベクトル平行四辺形ベクトル方程式
2025/7/14

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺BCの中点をE、辺CDの中点をFとする。AB=b\vec{AB}=\vec{b}AD=d\vec{AD}=\vec{d}とするとき、以下の問いに答えよ。
(1) AF\vec{AF}b\vec{b}d\vec{d}を用いて表せ。
(2) b\vec{b}AE\vec{AE}AF\vec{AF}を用いて表せ。

2. 解き方の手順

(1) AF\vec{AF}について考える。AF=AD+DF\vec{AF} = \vec{AD} + \vec{DF}である。
DF=12DC\vec{DF} = \frac{1}{2}\vec{DC}であり、DC=AB=b\vec{DC} = \vec{AB} = \vec{b}であるから、DF=12b\vec{DF} = \frac{1}{2}\vec{b}となる。
したがって、
AF=AD+DF=d+12b=12b+d\vec{AF} = \vec{AD} + \vec{DF} = \vec{d} + \frac{1}{2}\vec{b} = \frac{1}{2}\vec{b} + \vec{d}
(2) AE\vec{AE}について考える。AE=AB+BE\vec{AE} = \vec{AB} + \vec{BE}である。
BE=12BC\vec{BE} = \frac{1}{2}\vec{BC}であり、BC=AD=d\vec{BC} = \vec{AD} = \vec{d}であるから、BE=12d\vec{BE} = \frac{1}{2}\vec{d}となる。
したがって、
AE=AB+BE=b+12d\vec{AE} = \vec{AB} + \vec{BE} = \vec{b} + \frac{1}{2}\vec{d}
AF=12b+d\vec{AF} = \frac{1}{2}\vec{b} + \vec{d}より、b=2AF2d\vec{b} = 2\vec{AF} - 2\vec{d}
AE=b+12d\vec{AE} = \vec{b} + \frac{1}{2}\vec{d}に代入すると、
AE=2AF2d+12d=2AF32d\vec{AE} = 2\vec{AF} - 2\vec{d} + \frac{1}{2}\vec{d} = 2\vec{AF} - \frac{3}{2}\vec{d}
したがって、32d=2AFAE\frac{3}{2}\vec{d} = 2\vec{AF} - \vec{AE}
d=43AF23AE\vec{d} = \frac{4}{3}\vec{AF} - \frac{2}{3}\vec{AE}
これをb=2AF2d\vec{b} = 2\vec{AF} - 2\vec{d}に代入すると、
b=2AF2(43AF23AE)=2AF83AF+43AE=23AF+43AE\vec{b} = 2\vec{AF} - 2(\frac{4}{3}\vec{AF} - \frac{2}{3}\vec{AE}) = 2\vec{AF} - \frac{8}{3}\vec{AF} + \frac{4}{3}\vec{AE} = -\frac{2}{3}\vec{AF} + \frac{4}{3}\vec{AE}
b=43AE23AF\vec{b} = \frac{4}{3}\vec{AE} - \frac{2}{3}\vec{AF}

3. 最終的な答え

(1) AF=12b+d\vec{AF} = \frac{1}{2}\vec{b} + \vec{d}
(2) b=43AE23AF\vec{b} = \frac{4}{3}\vec{AE} - \frac{2}{3}\vec{AF}

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