1から30までの番号が書かれた30枚のカードから、1枚ずつ5回カードを取り出す。取り出したカードは毎回元に戻すとき、偶数のカードがちょうど3回出る確率を求める問題です。

確率論・統計学確率二項分布組み合わせ
2025/7/14

1. 問題の内容

1から30までの番号が書かれた30枚のカードから、1枚ずつ5回カードを取り出す。取り出したカードは毎回元に戻すとき、偶数のカードがちょうど3回出る確率を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、1回の試行で偶数のカードが出る確率を求めます。1から30までの整数には、偶数が15個、奇数が15個あります。したがって、1回の試行で偶数が出る確率は 15/30=1/215/30 = 1/2 です。
次に、5回の試行で偶数が3回出る確率を二項分布の考え方を用いて計算します。二項分布の確率質量関数は以下の通りです。
P(X=k)=(nk)pk(1p)nkP(X = k) = \binom{n}{k} p^k (1-p)^{n-k}
ここで、
- nn は試行回数(ここでは5)
- kk は成功回数(ここでは3、偶数が出る回数)
- pp は1回の試行で成功する確率(ここでは1/2、偶数が出る確率)
- (nk)\binom{n}{k} は二項係数で、nn 個から kk 個を選ぶ組み合わせの数
したがって、求める確率は
P(X=3)=(53)(12)3(12)53P(X = 3) = \binom{5}{3} (\frac{1}{2})^3 (\frac{1}{2})^{5-3}
(53)=5!3!(53)!=5!3!2!=5×42×1=10\binom{5}{3} = \frac{5!}{3!(5-3)!} = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
P(X=3)=10×(12)3×(12)2=10×18×14=1032=516P(X = 3) = 10 \times (\frac{1}{2})^3 \times (\frac{1}{2})^2 = 10 \times \frac{1}{8} \times \frac{1}{4} = \frac{10}{32} = \frac{5}{16}

3. 最終的な答え

5/16

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