ある運動器具の効果を実感できた人の割合について、男性と女性の間で差があるかどうかを、有意水準1%で検定する問題です。具体的には、男性は100人中60人、女性は100人中40人が効果を実感できたと回答しています。
2025/7/25
1. 問題の内容
ある運動器具の効果を実感できた人の割合について、男性と女性の間で差があるかどうかを、有意水準1%で検定する問題です。具体的には、男性は100人中60人、女性は100人中40人が効果を実感できたと回答しています。
2. 解き方の手順
(1) 検定統計量を求める。
男性の効果を実感した割合を 、女性の効果を実感した割合を とする。
標本サイズはそれぞれ 、 。
標本における効果を実感した人数はそれぞれ 、 。
標本割合はそれぞれ 、 。
帰無仮説は 、対立仮説は (右片側検定)。
プールされた標本割合 は、
検定統計量 は、
(2) 有意水準1%で検定 (右片側検定) の結果
有意水準 の右片側検定を行う。
値が2.828のとき、p値は0.0023です。
に対する棄却域は (標準正規分布表より)。
計算された検定統計量 は棄却域に入るので、帰無仮説は棄却される。
したがって、対立仮説が採択される。
3. 最終的な答え
(1) 検定統計量:
(2) 有意水準1%で検定 (右片側検定) の結果: 帰無仮説は棄却され、対立仮説が採択される。