ある予備校に通う学生16人の1日の勉強時間を調べたところ、平均値が6時間、標本標準偏差が2時間であった。このデータをもとに、「この予備校に通う学生の勉強時間は5時間ではない」という仮説を有意水準5%で検定する。ただし、学生の勉強時間の分布は正規分布に従うとする。 (1) 検定統計量を求めよ。 (2) 有意水準5%で検定(両側検定)の結果を記述せよ。
2025/7/25
1. 問題の内容
ある予備校に通う学生16人の1日の勉強時間を調べたところ、平均値が6時間、標本標準偏差が2時間であった。このデータをもとに、「この予備校に通う学生の勉強時間は5時間ではない」という仮説を有意水準5%で検定する。ただし、学生の勉強時間の分布は正規分布に従うとする。
(1) 検定統計量を求めよ。
(2) 有意水準5%で検定(両側検定)の結果を記述せよ。
2. 解き方の手順
(1) 検定統計量の計算
まず、帰無仮説と対立仮説を設定する。
* 帰無仮説 (): 学生の勉強時間は5時間である。
* 対立仮説 (): 学生の勉強時間は5時間ではない。
次に、検定統計量 を計算する。標本平均を 、帰無仮説における母平均を 、標本標準偏差を 、標本サイズを とすると、 は以下の式で計算できる。
与えられた値 () を代入する。
(2) 有意水準5%での検定(両側検定)
自由度 の分布表を参照する。有意水準5%の両側検定であるため、 である。分布表から、 が得られる。
値 () を臨界値 () と比較する。 であるため、帰無仮説は棄却されない。
3. 最終的な答え
(1) 検定統計量:
(2) 有意水準5%で検定(両側検定)の結果: 帰無仮説は採択される。