$n, p, q$ を正の整数とするとき、積分 $\int_{-1}^{1} x(3x^n - px - q)^2 dx = 0$ となるための $n, p, q$ の条件を求める。

解析学積分定積分偶関数奇関数方程式
2025/7/14

1. 問題の内容

n,p,qn, p, q を正の整数とするとき、積分 11x(3xnpxq)2dx=0\int_{-1}^{1} x(3x^n - px - q)^2 dx = 0 となるための n,p,qn, p, q の条件を求める。

2. 解き方の手順

被積分関数 x(3xnpxq)2x(3x^n - px - q)^2 を展開する。
x(3xnpxq)2=x(9x2n+p2x2+q26pxn+16qxn+2pqx)=9x2n+1+p2x3+q2x6pxn+26qxn+1+2pqx2x(3x^n - px - q)^2 = x(9x^{2n} + p^2x^2 + q^2 - 6px^{n+1} - 6qx^n + 2pqx) = 9x^{2n+1} + p^2x^3 + q^2x - 6px^{n+2} - 6qx^{n+1} + 2pqx^2
この関数を 1-1 から 11 まで積分する。
11xkdx\int_{-1}^{1} x^{k} dx は、kk が偶数のとき 2/(k+1)2/(k+1) 、奇数のとき 00 になることを利用する。
11(9x2n+1+p2x3+q2x6pxn+26qxn+1+2pqx2)dx=0\int_{-1}^{1} (9x^{2n+1} + p^2x^3 + q^2x - 6px^{n+2} - 6qx^{n+1} + 2pqx^2) dx = 0
911x2n+1dx+p211x3dx+q211xdx6p11xn+2dx6q11xn+1dx+2pq11x2dx=09\int_{-1}^{1} x^{2n+1}dx + p^2\int_{-1}^{1} x^3dx + q^2\int_{-1}^{1} xdx - 6p\int_{-1}^{1} x^{n+2}dx - 6q\int_{-1}^{1} x^{n+1}dx + 2pq\int_{-1}^{1} x^2dx = 0
0+0+06p11xn+2dx6q11xn+1dx+2pq11x2dx=00 + 0 + 0 - 6p\int_{-1}^{1} x^{n+2}dx - 6q\int_{-1}^{1} x^{n+1}dx + 2pq\int_{-1}^{1} x^2dx = 0
6p11xn+2dx6q11xn+1dx+2pq11x2dx=0- 6p\int_{-1}^{1} x^{n+2}dx - 6q\int_{-1}^{1} x^{n+1}dx + 2pq\int_{-1}^{1} x^2dx = 0
(i) nn が奇数のとき、n+2n+2 は奇数、n+1n+1 は偶数。
6p06q2n+2+2pq23=0-6p \cdot 0 - 6q \cdot \frac{2}{n+2} + 2pq \cdot \frac{2}{3} = 0
12qn+2+4pq3=0-\frac{12q}{n+2} + \frac{4pq}{3} = 0
4q3(p3n+2)=0\frac{4q}{3}(p - \frac{3}{n+2}) = 0
qq は正の整数なので、p=3n+2p = \frac{3}{n+2}
pp は正の整数なので、n+2n+233 の約数である必要がある。
n+2=1,3n+2 = 1, 3n=1,1n= -1, 1
nn は正の整数なので、n=1n = 1
p=1p = 1
n=1,p=1n = 1, p = 1 であれば、qq は任意の正の整数でよい。
(ii) nn が偶数のとき、n+2n+2 は偶数、n+1n+1 は奇数。
6p2n+36q0+2pq23=0-6p \cdot \frac{2}{n+3} - 6q \cdot 0 + 2pq \cdot \frac{2}{3} = 0
12pn+3+4pq3=0-\frac{12p}{n+3} + \frac{4pq}{3} = 0
4p3(q9n+3)=0\frac{4p}{3}(q - \frac{9}{n+3}) = 0
pp は正の整数なので、q=9n+3q = \frac{9}{n+3}
qq は正の整数なので、n+3n+399 の約数である必要がある。
n+3=1,3,9n+3 = 1, 3, 9n=2,0,6n = -2, 0, 6
nn は正の整数なので、n=6n = 6
q=1q = 1
n=6,q=1n = 6, q = 1 であれば、pp は任意の正の整数でよい。

3. 最終的な答え

n=1,p=1n=1, p=1 のとき、qq は任意の正の整数。
n=6,q=1n=6, q=1 のとき、pp は任意の正の整数。

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