四面体OABCがあり、O(0,0,0), A(1,1,4), B(4,-2,2), C(2,2,-2)を頂点とする。 (1) Oから辺BCに下ろした垂線と辺BCの交点Qについて、線分OQの長さを求める。 (2) 三角形OBCの面積を求める。 (3) Aから三角形OBCを含む面に下ろした垂線と面との交点Rの座標を求める。 (4) 四面体OABCの体積を求める。

幾何学ベクトル空間ベクトル四面体面積体積
2025/7/14

1. 問題の内容

四面体OABCがあり、O(0,0,0), A(1,1,4), B(4,-2,2), C(2,2,-2)を頂点とする。
(1) Oから辺BCに下ろした垂線と辺BCの交点Qについて、線分OQの長さを求める。
(2) 三角形OBCの面積を求める。
(3) Aから三角形OBCを含む面に下ろした垂線と面との交点Rの座標を求める。
(4) 四面体OABCの体積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 線分OQの長さを求める。
まず、点Qは辺BC上にあるので、OQ=(1t)OB+tOC \vec{OQ} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OC} と表せる。
OQ=(1t)(4,2,2)+t(2,2,2)=(42t,2+4t,24t) \vec{OQ} = (1-t)(4, -2, 2) + t(2, 2, -2) = (4-2t, -2+4t, 2-4t)
OQBC\vec{OQ} \perp \vec{BC} より、OQBC=0\vec{OQ} \cdot \vec{BC} = 0
BC=OCOB=(2,2,2)(4,2,2)=(2,4,4) \vec{BC} = \vec{OC} - \vec{OB} = (2, 2, -2) - (4, -2, 2) = (-2, 4, -4)
(42t,2+4t,24t)(2,4,4)=8+4t8+16t8+16t=36t24=0 (4-2t, -2+4t, 2-4t) \cdot (-2, 4, -4) = -8+4t -8+16t -8+16t = 36t - 24 = 0
t=23 t = \frac{2}{3}
OQ=(4223,2+423,2423)=(83,23,23) \vec{OQ} = (4-2*\frac{2}{3}, -2+4*\frac{2}{3}, 2-4*\frac{2}{3}) = (\frac{8}{3}, \frac{2}{3}, -\frac{2}{3})
OQ=(83)2+(23)2+(23)2=64+4+49=729=8=22 |\vec{OQ}| = \sqrt{(\frac{8}{3})^2 + (\frac{2}{3})^2 + (-\frac{2}{3})^2} = \sqrt{\frac{64+4+4}{9}} = \sqrt{\frac{72}{9}} = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}
(2) 三角形OBCの面積を求める。
OB=(4,2,2),OC=(2,2,2) \vec{OB} = (4, -2, 2), \vec{OC} = (2, 2, -2)
OB×OC=(ijk422222)=(44)i(84)j+(8+4)k=0i+12j+12k=(0,12,12) \vec{OB} \times \vec{OC} = \begin{pmatrix} i & j & k \\ 4 & -2 & 2 \\ 2 & 2 & -2 \end{pmatrix} = (4-4)i - (-8-4)j + (8+4)k = 0i + 12j + 12k = (0, 12, 12)
OB×OC=02+122+122=288=122 |\vec{OB} \times \vec{OC}| = \sqrt{0^2 + 12^2 + 12^2} = \sqrt{288} = 12\sqrt{2}
三角形OBCの面積 = 12OB×OC=12122=62 \frac{1}{2} |\vec{OB} \times \vec{OC}| = \frac{1}{2} * 12\sqrt{2} = 6\sqrt{2}
(3) 点Rの座標を求める。
面OBCの法線ベクトルはOB×OC=(0,12,12)\vec{OB} \times \vec{OC} = (0, 12, 12) であり、n=(0,1,1) \vec{n} = (0, 1, 1) も法線ベクトルである。
面OBCの方程式は、 0(x0)+1(y0)+1(z0)=0 0(x-0) + 1(y-0) + 1(z-0) = 0 より y+z=0 y + z = 0
AR=kn=k(0,1,1) \vec{AR} = k\vec{n} = k(0, 1, 1)
OR=OA+AR=(1,1,4)+k(0,1,1)=(1,1+k,4+k) \vec{OR} = \vec{OA} + \vec{AR} = (1, 1, 4) + k(0, 1, 1) = (1, 1+k, 4+k)
点Rは面OBC上にあるので、(1+k)+(4+k)=0 (1+k) + (4+k) = 0
2k+5=0 2k + 5 = 0
k=52 k = -\frac{5}{2}
OR=(1,152,452)=(1,32,32) \vec{OR} = (1, 1-\frac{5}{2}, 4-\frac{5}{2}) = (1, -\frac{3}{2}, \frac{3}{2})
点Rの座標は (1,32,32)(1, -\frac{3}{2}, \frac{3}{2})
(4) 四面体OABCの体積を求める。
四面体OABCの体積 = 16OA(OB×OC) \frac{1}{6} |\vec{OA} \cdot (\vec{OB} \times \vec{OC})|
OA=(1,1,4) \vec{OA} = (1, 1, 4)
OB×OC=(0,12,12) \vec{OB} \times \vec{OC} = (0, 12, 12)
OA(OB×OC)=(1,1,4)(0,12,12)=0+12+48=60 \vec{OA} \cdot (\vec{OB} \times \vec{OC}) = (1, 1, 4) \cdot (0, 12, 12) = 0 + 12 + 48 = 60
四面体OABCの体積 = 1660=10 \frac{1}{6} |60| = 10

3. 最終的な答え

(1) 線分OQの長さ: 222\sqrt{2}
(2) 三角形OBCの面積: 626\sqrt{2}
(3) 点Rの座標: (1,32,32)(1, -\frac{3}{2}, \frac{3}{2})
(4) 四面体OABCの体積: 10

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