与えられた数列 $\{a_n\}$ と $\{b_n\}$ について、以下の問題を解く。 (1) 等差数列 $\{a_n\}$ の初項と公差を求める。ただし、$a_3 = 31$, $a_7 = 63$ である。 (2) 数列 $\{b_n\}$ の一般項 $b_n$ を $n$ を用いて表す。ただし、$b_1 = 1$, $b_{n+1} = 2b_n + 1$ である。 (3) 数列 $\{a_n\}$ の項のうち、数列 $\{b_n\}$ の項を除いて、小さいものから順に並べた数列を $\{c_n\}$ とする。このとき、$\sum_{k=1}^{40} c_k$ を求めよ。

代数学数列等差数列漸化式等比数列
2025/7/14

1. 問題の内容

与えられた数列 {an}\{a_n\}{bn}\{b_n\} について、以下の問題を解く。
(1) 等差数列 {an}\{a_n\} の初項と公差を求める。ただし、a3=31a_3 = 31, a7=63a_7 = 63 である。
(2) 数列 {bn}\{b_n\} の一般項 bnb_nnn を用いて表す。ただし、b1=1b_1 = 1, bn+1=2bn+1b_{n+1} = 2b_n + 1 である。
(3) 数列 {an}\{a_n\} の項のうち、数列 {bn}\{b_n\} の項を除いて、小さいものから順に並べた数列を {cn}\{c_n\} とする。このとき、k=140ck\sum_{k=1}^{40} c_k を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 数列 {an}\{a_n\} は等差数列なので、an=a1+(n1)da_n = a_1 + (n-1)d と表せる。
a3=a1+2d=31a_3 = a_1 + 2d = 31
a7=a1+6d=63a_7 = a_1 + 6d = 63
この2式から a1a_1dd を求める。上の式から下の式を引くと、
4d=32-4d = -32
d=8d = 8
a1+2d=a1+2(8)=a1+16=31a_1 + 2d = a_1 + 2(8) = a_1 + 16 = 31
a1=3116=15a_1 = 31 - 16 = 15
よって、初項は15、公差は8である。
(2) 数列 {bn}\{b_n\} は漸化式 bn+1=2bn+1b_{n+1} = 2b_n + 1 を満たす。この漸化式を変形する。
bn+1+1=2(bn+1)b_{n+1} + 1 = 2(b_n + 1)
ここで、cn=bn+1c_n = b_n + 1 とおくと、cn+1=2cnc_{n+1} = 2c_n となる。これは等比数列であり、c1=b1+1=1+1=2c_1 = b_1 + 1 = 1 + 1 = 2 である。
したがって、cn=22n1=2nc_n = 2 \cdot 2^{n-1} = 2^n となる。
bn=cn1=2n1b_n = c_n - 1 = 2^n - 1
(3) an=15+(n1)8=8n+7a_n = 15 + (n-1)8 = 8n + 7
bn=2n1b_n = 2^n - 1
まず、an=bma_n = b_m となる nnmm が存在するかどうか調べる。
8n+7=2m18n + 7 = 2^m - 1
8n+8=2m8n + 8 = 2^m
8(n+1)=2m8(n+1) = 2^m
23(n+1)=2m2^3(n+1) = 2^m
n+1=2m3n+1 = 2^{m-3}
n=2m31n = 2^{m-3} - 1
したがって、m3m \ge 3 のとき、an=bma_n = b_m となる nn が存在する。
m=3m = 3 のとき、n=2331=201=0n = 2^{3-3} - 1 = 2^0 - 1 = 0 となり、これは不適である。
m=4m = 4 のとき、n=2431=211=1n = 2^{4-3} - 1 = 2^1 - 1 = 1a1=8(1)+7=15a_1 = 8(1)+7 = 15, b4=241=161=15b_4 = 2^4 - 1 = 16 - 1 = 15 なので、a1=b4=15a_1 = b_4 = 15 である。
m=5m = 5 のとき、n=2531=221=3n = 2^{5-3} - 1 = 2^2 - 1 = 3a3=31a_3 = 31, b5=251=321=31b_5 = 2^5 - 1 = 32 - 1 = 31 なので、a3=b5=31a_3 = b_5 = 31 である。
m=6m = 6 のとき、n=2631=231=81=7n = 2^{6-3} - 1 = 2^3 - 1 = 8 - 1 = 7a7=63a_7 = 63, b6=261=641=63b_6 = 2^6 - 1 = 64 - 1 = 63 なので、a7=b6=63a_7 = b_6 = 63 である。
m=7m = 7 のとき、n=2731=241=161=15n = 2^{7-3} - 1 = 2^4 - 1 = 16 - 1 = 15a15=8(15)+7=120+7=127a_{15} = 8(15)+7 = 120+7 = 127, b7=271=1281=127b_7 = 2^7 - 1 = 128 - 1 = 127 なので、a15=b7=127a_{15} = b_7 = 127 である。
数列 {an}\{a_n\} から {bn}\{b_n\} と一致する項を取り除き、小さい順に {cn}\{c_n\} を並べる。
{an}\{a_n\} の最初のいくつかの項は、15, 23, 31, 39, 47, 55, 63, 71, 79, 87, 95, 103, 111, 119, 127, ...
{bn}\{b_n\} の最初のいくつかの項は、1, 3, 7, 15, 31, 63, 127, ...
{cn}\{c_n\} は 1, 3, 7, 23, 39, 47, 55, 71, 79, 87, 95, 103, 111, 119, ... となる。
{an}\{a_n\} の40項までの和は 402(2(15)+(401)8)=20(30+39(8))=20(30+312)=20(342)=6840\frac{40}{2}(2(15) + (40-1)8) = 20(30 + 39(8)) = 20(30+312) = 20(342) = 6840
{bn}\{b_n\}{an}\{a_n\} の最初の40項までで一致する項は、15,31,63,127,255,511,...15, 31, 63, 127, 255, 511, ...であり、8n+7=2m18n+7 = 2^m-1 となるmmの値は、m=4,5,6,7,8,9...m=4,5,6,7,8,9...で一致する。
8n=2m88n = 2^m - 8
n=2m31n = 2^{m-3} -1
n40n \le 40 なので、2m31402^{m-3} - 1 \le 40
2m3412^{m-3} \le 41
m35m-3 \le 5
m8m \le 8 なので、m=4,5,6,7,8m=4, 5, 6, 7, 8
b4=15,b5=31,b6=63,b7=127,b8=255b_4=15, b_5=31, b_6=63, b_7=127, b_8=255
{an}\{a_n\}の最初の40項から、これらを取り除く。{an}\{a_n\}は40項目までで a40=8(40)+7=327a_{40} = 8(40)+7 = 327となる。
最初の40個の項で {bn}\{b_n\} の項を除いた数の合計を求めるのは難しいので、問題を修正する必要がある。ckc_kの定義から、 {cn}\{c_n\}{an}\{a_n\}から{bn}\{b_n\}の項を取り除いた数列である。
k=140ck\sum_{k=1}^{40} c_k ということは、ckc_kを小さい順に40個足し合わせた和を意味する。

3. 最終的な答え

(1) 初項: 15, 公差: 8
(2) bn=2n1b_n = 2^n - 1
(3) この問題は{cn}\{c_n\}の最初の40項の和を求めることが困難なため、修正が必要。

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