問題14.2BCの(3)は、原点Oを中心とする座標平面上に点A(2, 0)と点B(-2, 0)がある。点PからAとBまでの距離の積AP * BP = 4を満たす点Pの軌跡をLとする。この軌跡Lの極方程式を$r^2 = f(\theta)$の形で表し、さらにOPの最大値を求める問題です。

幾何学軌跡極方程式座標平面最大値距離
2025/7/14
はい、承知いたしました。問題文に基づいて、一つずつ丁寧に解説します。

1. 問題の内容

問題14.2BCの(3)は、原点Oを中心とする座標平面上に点A(2, 0)と点B(-2, 0)がある。点PからAとBまでの距離の積AP * BP = 4を満たす点Pの軌跡をLとする。この軌跡Lの極方程式をr2=f(θ)r^2 = f(\theta)の形で表し、さらにOPの最大値を求める問題です。

2. 解き方の手順

ステップ1: 点Pの座標を(x,y)(x, y)と置く。点A(2, 0), B(-2, 0) および P(x, y) に対して、AP, BPをそれぞれ計算します。
AP=(x2)2+y2AP = \sqrt{(x - 2)^2 + y^2}
BP=(x+2)2+y2BP = \sqrt{(x + 2)^2 + y^2}
ステップ2: AP * BP = 4 という条件式を立てて、式を整理する。
((x2)2+y2)((x+2)2+y2)=4\sqrt{((x - 2)^2 + y^2)((x + 2)^2 + y^2)} = 4
両辺を2乗すると、
((x2)2+y2)((x+2)2+y2)=16((x - 2)^2 + y^2)((x + 2)^2 + y^2) = 16
ステップ3: (x2+y2+44x)(x2+y2+4+4x)=16(x^2 + y^2 + 4 - 4x)(x^2 + y^2 + 4 + 4x) = 16
(x2+y2+4)2(4x)2=16(x^2 + y^2 + 4)^2 - (4x)^2 = 16
(x2+y2+4)216x2=16(x^2 + y^2 + 4)^2 - 16x^2 = 16
(x2+y2+4)2=16x2+16(x^2 + y^2 + 4)^2 = 16x^2 + 16
(x2+y2+4)2=16(x2+1)(x^2 + y^2 + 4)^2 = 16(x^2 + 1)
ステップ4: 極座標に変換する。x=rcosθx = r\cos\theta, y=rsinθy = r\sin\theta, x2+y2=r2x^2 + y^2 = r^2を代入します。
(r2+4)2=16(r2cos2θ+1)(r^2 + 4)^2 = 16(r^2 \cos^2\theta + 1)
r4+8r2+16=16r2cos2θ+16r^4 + 8r^2 + 16 = 16r^2\cos^2\theta + 16
r4+8r2=16r2cos2θr^4 + 8r^2 = 16r^2\cos^2\theta
r2(r2+816cos2θ)=0r^2(r^2 + 8 - 16\cos^2\theta) = 0
r2=0r^2 = 0 または r2=16cos2θ8r^2 = 16\cos^2\theta - 8
r=0r=0は原点を表すので、求める軌跡は
r2=16cos2θ8r^2 = 16\cos^2\theta - 8
ステップ5: OPの最大値を求める。
r2=16cos2θ8r^2 = 16\cos^2\theta - 8 より、r2r^2が最大になるのはcos2θ\cos^2\thetaが最大値1をとるときである。
このとき r2=168=8r^2 = 16 - 8 = 8となる。
したがって、r=8=22r = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}
OPの最大値は、222\sqrt{2}

3. 最終的な答え

Lの極方程式: r2=16cos2θ8r^2 = 16\cos^2\theta - 8
OPの最大値: 222\sqrt{2}

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