一辺の長さが2の正六角形$A_1$がある。その面積を$S_1$とする。$A_1$の各辺の中点を頂点とする正六角形を$A_2$とし、その面積を$S_2$とする。以下同様に、正六角形$A_{n-1}$の各辺の中点を頂点とする正六角形を$A_n$とし、その面積を$S_n$とする。 (1) $S_1$と$S_2$を求める。 (2) 数列$\{S_n\}$の一般項を求める。

幾何学正六角形面積等比数列数列図形
2025/7/14

1. 問題の内容

一辺の長さが2の正六角形A1A_1がある。その面積をS1S_1とする。A1A_1の各辺の中点を頂点とする正六角形をA2A_2とし、その面積をS2S_2とする。以下同様に、正六角形An1A_{n-1}の各辺の中点を頂点とする正六角形をAnA_nとし、その面積をSnS_nとする。
(1) S1S_1S2S_2を求める。
(2) 数列{Sn}\{S_n\}の一般項を求める。

2. 解き方の手順

(1) S1S_1の計算:
正六角形は、正三角形6個に分割できる。一辺の長さが2の正三角形の面積は、34×22=3\frac{\sqrt{3}}{4} \times 2^2 = \sqrt{3}である。したがって、S1=63S_1 = 6\sqrt{3}となる。
S2S_2の計算:
A2A_2A1A_1の各辺の中点を頂点とする正六角形なので、A2A_2の一辺の長さは、A1A_1の一辺の長さの32\frac{\sqrt{3}}{2}倍になる。したがって、A2A_2の一辺の長さは、2×32=32 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = \sqrt{3}である。
A2A_2の面積S2S_2は、一辺の長さが3\sqrt{3}の正三角形6個分の面積なので、S2=6×34×(3)2=6×34×3=932S_2 = 6 \times \frac{\sqrt{3}}{4} \times (\sqrt{3})^2 = 6 \times \frac{\sqrt{3}}{4} \times 3 = \frac{9\sqrt{3}}{2}となる。
(2) 数列{Sn}\{S_n\}の一般項:
AnA_nの一辺の長さをana_nとすると、a1=2a_1 = 2である。an+1=32ana_{n+1} = \frac{\sqrt{3}}{2} a_nなので、数列{an}\{a_n\}は公比32\frac{\sqrt{3}}{2}の等比数列である。したがって、an=2(32)n1a_n = 2 \left( \frac{\sqrt{3}}{2} \right)^{n-1}となる。
SnS_nは、一辺の長さがana_nの正三角形6個分の面積なので、Sn=6×34an2=332an2S_n = 6 \times \frac{\sqrt{3}}{4} a_n^2 = \frac{3\sqrt{3}}{2} a_n^2となる。
an=2(32)n1a_n = 2 \left( \frac{\sqrt{3}}{2} \right)^{n-1}を代入して、Sn=332×4(34)n1=63(34)n1S_n = \frac{3\sqrt{3}}{2} \times 4 \left( \frac{3}{4} \right)^{n-1} = 6\sqrt{3} \left( \frac{3}{4} \right)^{n-1}となる。

3. 最終的な答え

(1) S1=63S_1 = 6\sqrt{3}S2=932S_2 = \frac{9\sqrt{3}}{2}
(2) Sn=63(34)n1S_n = 6\sqrt{3} \left( \frac{3}{4} \right)^{n-1}

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