双曲線 $\frac{x^2}{4} - y^2 = -1$ の接線で、傾きが -1 であるものを求めよ。

幾何学双曲線接線微分代数
2025/7/14

1. 問題の内容

双曲線 x24y2=1\frac{x^2}{4} - y^2 = -1 の接線で、傾きが -1 であるものを求めよ。

2. 解き方の手順

接線の傾きが -1 であるから、接線の式を y=x+ny = -x + n とおく。
この直線を双曲線の式に代入して xx についての二次方程式を作り、判別式が 0 となるように nn の値を定める。
y=x+ny = -x + nx24y2=1\frac{x^2}{4} - y^2 = -1 に代入すると、
x24(x+n)2=1\frac{x^2}{4} - (-x + n)^2 = -1
x24(x22nx+n2)=1\frac{x^2}{4} - (x^2 - 2nx + n^2) = -1
x24x2+2nxn2=1\frac{x^2}{4} - x^2 + 2nx - n^2 = -1
34x2+2nxn2+1=0-\frac{3}{4} x^2 + 2nx - n^2 + 1 = 0
3x28nx+4n24=03x^2 - 8nx + 4n^2 - 4 = 0
この二次方程式の判別式を DD とすると、
D/4=(4n)23(4n24)=16n212n2+12=4n2+12D/4 = (-4n)^2 - 3(4n^2 - 4) = 16n^2 - 12n^2 + 12 = 4n^2 + 12
接するので D=0D = 0 となる必要があり、D/4=0D/4 = 0より、
4n2+12=04n^2 + 12 = 0
n2=3n^2 = -3
これは実数解を持たない。
考え方を変えましょう。
y=x+ny = -x + n
x2/4y2=1x^2/4 - y^2 = -1 より
x2/4(y21)=0x^2/4 - (y^2 -1) = 0
x2=4(y21)x^2 = 4(y^2 - 1)
x=±2y21x = \pm 2\sqrt{y^2 - 1}
これを微分すると、
dxdy=±22y2y21=±2yy21\frac{dx}{dy} = \pm 2 \frac{2y}{2\sqrt{y^2 - 1}} = \pm \frac{2y}{\sqrt{y^2 - 1}}
dydx=±y212y\frac{dy}{dx} = \pm \frac{\sqrt{y^2 - 1}}{2y}
傾きが -1 なので、
y212y=1\frac{\sqrt{y^2 - 1}}{2y} = -1 or y212y=1\frac{\sqrt{y^2 - 1}}{2y} = 1
y21=2y\sqrt{y^2 - 1} = -2y
y21=4y2y^2 - 1 = 4y^2
3y2=13y^2 = -1
実数解なし。
y21=2y\sqrt{y^2 - 1} = 2y
y21=4y2y^2 - 1 = 4y^2
3y2=13y^2 = -1
実数解なし。
双曲線 x2a2y2b2=1\frac{x^2}{a^2} - \frac{y^2}{b^2} = -1 の接線は、y=mx±a2m2b2y = mx \pm \sqrt{a^2m^2 - b^2}
この問題では、a2=4a^2 = 4, b2=1b^2 = 1, m=1m = -1
y=x±4(1)21=x±3y = -x \pm \sqrt{4(-1)^2 - 1} = -x \pm \sqrt{3}

3. 最終的な答え

y=x+3y = -x + \sqrt{3} および y=x3y = -x - \sqrt{3}

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