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1. 問題の内容
複素数平面上に異なる3点 , , がある。
(1) , , が同一直線上にあるような をすべて求めよ。
(2) , , が二等辺三角形の頂点になるような の全体を複素数平面上に図示せよ。また、, , が正三角形の頂点になるような をすべて求めよ。
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2. 解き方の手順
**(1) , , が同一直線上にある条件**
3つの異なる複素数 が同一直線上にあるための条件は、それらの偏角の差が0またはの整数倍であること、またはそれらの共線条件の実部が0であること、すなわち、
が実数となることです。
今回は、 が実数となる条件を考えます。
が実数であるとき、 の虚部が0である必要があります。つまり、 は実数です。
, , は異なるとあるので、 となります。
また、 のとき , のとき となるので、 となります。
従って、 は実数であり、 を満たします。
**(2) , , が二等辺三角形の頂点になる条件**
, , が二等辺三角形の頂点となるのは、以下のいずれかが成り立つときです。
1. $|z - z^2| = |z^2 - z^3|$
2. $|z - z^2| = |z^3 - z|$
3. $|z^2 - z^3| = |z^3 - z|$
* **
1. $|z - z^2| = |z^2 - z^3|$ の場合**
より
* **
2. $|z - z^2| = |z^3 - z|$ の場合**
より
* **
3. $|z^2 - z^3| = |z^3 - z|$ の場合**
**正三角形になる条件**
正三角形になるための条件は、
より、 とおくことができる。
より、
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3. 最終的な答え
(1) は 以外の実数
(2) は または または を満たす。
が正三角形の頂点となるのは のとき。