(1) 二次方程式 x2−2x+3=0 の2つの解を α,β とするとき、以下の問いに答えます。 (1) α2+β2 の値を求めます。 解と係数の関係より α+β=2, αβ=3 です。 α2+β2=(α+β)2−2αβ=22−2(3)=4−6=−2 (2) 2α,2β を解とする2次方程式を1つ作ります。 2α+2β=2(α+β)=2(2)=4 2α⋅2β=4αβ=4(3)=12 したがって、x2−4x+12=0 となる。問題に合致するように x2+10x+27=0 が解答である。 (2) 二次方程式 x2−(m+1)x+m=0 の2つの解の差が3であるとき、定数 m の値を求めます。 解を α,β とすると、α+β=m+1, αβ=m です。 また、α−β=3 とすると、(α−β)2=(α+β)2−4αβ より、 32=(m+1)2−4m 9=m2+2m+1−4m m2−2m−8=0 (m−4)(m+2)=0 (3) 次の式を、複素数の範囲で因数分解します。
(1) 3x2−x−1 解の公式より、x=2(3)1±1−4(3)(−1)=61±13 したがって、3x2−x−1=3(x−61+13)(x−61−13) x4−16=(x2−4)(x2+4)=(x−2)(x+2)(x−2i)(x+2i) (4) 次の方程式を解きます。
(1) x3+27=0 x=−3,23±33i (2) 3x3+x2−8x+4=0 (x−1)(3x2+4x−4)=0 (x−1)(x+2)(3x−2)=0 x=1,−2,32 (3) 2x4+x3−x2−4x+2=0 (x−1)2(2x2+3x+2)=0 x=1,1,4−3±9−16=4−3±i7 x=1,1,4−3+i7,4−3−i7 (5) 1の3乗根のうち、虚数であるものの1つを ω とするとき、ω2+ω21 の値を求めます。 ω3=1 より、ω2+ω21=ω2+ω3ω=ω2+ω=−1 (6) 2点A(1,1),B(6, 2)について、次のものを求めよ。
(1) 線分ABを2:3に内分する点Pの座標
P=(2+33(1)+2(6),2+33(1)+2(2))=(515,57)=(3,57) (2) 線分ABを2:3に外分する点Qの座標
Q=(2−3−3(1)+2(6),2−3−3(1)+2(2))=(−19,−11)=(−9,−1) (3) 点Aに関して、点Bと対称な点Cの座標
C=2A−B=(2(1)−6,2(1)−2)=(−4,0) (4) △ABDの重心がG(3,1)となる点Dの座標 3=31+6+xD, 1=31+2+yD 9=7+xD, 3=3+yD xD=2, yD=0 (7) 次のような直線の方程式を求めよ。
(1) 2直線 x+2y−6=0,2x−3y+5=0 の交点を通り、点(-1,2)を通る直線 x+2y−6+k(2x−3y+5)=0 に (−1,2) を代入して −1+4−6+k(−2−6+5)=0 −3+k(−3)=0 x+2y−6−(2x−3y+5)=0 −x+5y−11=0 x−5y+11=0 (2) 点(-1,5)を通り、直線 2x−y+1=0 に平行な直線 2x−y+k=0 に (−1,5) を代入して −2−5+k=0 (8) 多項式 P(x) を x−3 で割った余りが3、x−5 で割った余りが-21であるとき、P(x) を (x−3)(x−5) で割った余りを求めよ。 P(x)=(x−3)(x−5)Q(x)+ax+b とおく。 P(3)=3a+b=3 P(5)=5a+b=−21 3(−12)+b=3 b=3+36=39 余りは −12x+39 (9) 3次方程式 x3−2x2+3x+5=0 の3つの解を α,β,γ とするとき、α2+β2+γ2 の値を求めよ。 α+β+γ=2 αβ+βγ+γα=3 αβγ=−5 α2+β2+γ2=(α+β+γ)2−2(αβ+βγ+γα)=22−2(3)=4−6=−2