座標平面上に、点 $(0, 2)$ を通り半径が $\sqrt{5}$ である円 $C: x^2 + y^2 - 2ax - 6y + b = 0$ がある。ただし、$a$ は正の定数、$b$ は定数とする。 (1) $a, b$ の値をそれぞれ求めよ。 (2) 直線 $y = -\frac{1}{2}x + 5$ に垂直で、円 $C$ に接する直線は2本ある。このうち、$y$軸の正の部分と交わる直線を $m$ とする。直線 $m$ の方程式を求めよ。また、直線 $m$ と円 $C$ の接点の座標を求めよ。

幾何学接線座標平面方程式
2025/7/14

1. 問題の内容

座標平面上に、点 (0,2)(0, 2) を通り半径が 5\sqrt{5} である円 C:x2+y22ax6y+b=0C: x^2 + y^2 - 2ax - 6y + b = 0 がある。ただし、aa は正の定数、bb は定数とする。
(1) a,ba, b の値をそれぞれ求めよ。
(2) 直線 y=12x+5y = -\frac{1}{2}x + 5 に垂直で、円 CC に接する直線は2本ある。このうち、yy軸の正の部分と交わる直線を mm とする。直線 mm の方程式を求めよ。また、直線 mm と円 CC の接点の座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 円 CC の方程式を平方完成すると、
(xa)2+(y3)2=a2+9b(x - a)^2 + (y - 3)^2 = a^2 + 9 - b
CC の中心は (a,3)(a, 3) であり、半径は a2+9b=5\sqrt{a^2 + 9 - b} = \sqrt{5}
よって、a2+9b=5a^2 + 9 - b = 5 より、b=a2+4b = a^2 + 4
また、円 CC は点 (0,2)(0, 2) を通るので、02+222a(0)6(2)+b=00^2 + 2^2 - 2a(0) - 6(2) + b = 0
したがって、412+b=04 - 12 + b = 0 より、b=8b = 8
b=a2+4b = a^2 + 4 より、8=a2+48 = a^2 + 4 なので、a2=4a^2 = 4a>0a > 0 より、a=2a = 2
(2) 直線 y=12x+5y = -\frac{1}{2}x + 5 に垂直な直線の傾きは 22 である。
したがって、直線 mm の方程式は y=2x+ky = 2x + k と表せる。
CC の方程式は x2+y24x6y+8=0x^2 + y^2 - 4x - 6y + 8 = 0
CC の中心は (2,3)(2, 3) で、半径は 5\sqrt{5} である。
直線 mm と円 CC が接するので、点 (2,3)(2, 3) と直線 2xy+k=02x - y + k = 0 の距離は 5\sqrt{5} に等しい。
2(2)3+k22+(1)2=5\frac{|2(2) - 3 + k|}{\sqrt{2^2 + (-1)^2}} = \sqrt{5} より、
1+k5=5\frac{|1 + k|}{\sqrt{5}} = \sqrt{5}
1+k=5|1 + k| = 5
1+k=±51 + k = \pm 5
k=1±5k = -1 \pm 5
k=4,6k = 4, -6
yy 軸の正の部分と交わる直線なので、k>0k > 0。よって、k=4k = 4
直線 mm の方程式は y=2x+4y = 2x + 4
接点を (x0,y0)(x_0, y_0) とすると、接線 mm の方程式は
(x02)(x2)+(y03)(y3)=5(x_0 - 2)(x - 2) + (y_0 - 3)(y - 3) = 5
これは 2x+4=y2x + 4 = y と同じなので
(x02)x+(y03)y2(x02)3(y03)=5(x_0 - 2)x + (y_0 - 3)y - 2(x_0 - 2) - 3(y_0 - 3) = 5
(x02)x+(y03)y2x0+43y0+9=5(x_0 - 2)x + (y_0 - 3)y - 2x_0 + 4 - 3y_0 + 9 = 5
(x02)x+(y03)y2x03y0+8=5(x_0 - 2)x + (y_0 - 3)y - 2x_0 - 3y_0 + 8 = 5
y03=ty_0 - 3 = tとすると, x02=2tx_0 - 2 = 2t
x0=2t+2x_0 = 2t + 2, y0=t+3y_0 = t + 3
(2t)2+t2=5(2t)^2 + t^2 = 5より、5t2=55t^2 = 5なので、t2=1t^2 = 1
t=±1t = \pm 1。接線が y=2x+4y=2x+4 より、接点は1つ。
y=2x+4y = 2x+4 を満たすのは、t=1t=-1 のとき。
t=1t = -1 のとき、x0=0,y0=2x_0 = 0, y_0 = 2
t=1t = 1 のとき、x0=4,y0=4x_0 = 4, y_0 = 4
しかし、(4,4)(4,4)を代入すると 42+424(4)6(4)+8=16+161624+8=04^2+4^2-4(4)-6(4)+8=16+16-16-24+8=0なので(4,4)(4,4)は円上の点
直線 mm の方程式は y=2x+4y = 2x + 4。円 CC の方程式は (x2)2+(y3)2=5(x - 2)^2 + (y - 3)^2 = 5
y=2x+4y = 2x + 4 を円の方程式に代入すると、
(x2)2+(2x+43)2=5(x - 2)^2 + (2x + 4 - 3)^2 = 5
(x2)2+(2x+1)2=5(x - 2)^2 + (2x + 1)^2 = 5
x24x+4+4x2+4x+1=5x^2 - 4x + 4 + 4x^2 + 4x + 1 = 5
5x2=05x^2 = 0
x=0x = 0
y=2(0)+4=4y = 2(0) + 4 = 4

3. 最終的な答え

(1) a=2,b=8a = 2, b = 8
(2) 直線 mm の方程式: y=2x+4y = 2x + 4, 接点の座標: (0,4)(0, 4)

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