2次関数 $y = ax^2 + bx + c$ の係数 $a$, $b$, $c$ が次の条件を満たすとき、$a$, $b$, $c$ の組は何組あるか。 * 条件1: $a$, $b$, $c$ は互いに異なる。 * 条件2: $a$, $b$, $c$ は-3以上5以下の整数である。 * グラフは原点を通る。 * 頂点が第1象限または第3象限にある。

代数学二次関数不等式場合の数グラフ
2025/7/14

1. 問題の内容

2次関数 y=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + c の係数 aa, bb, cc が次の条件を満たすとき、aa, bb, cc の組は何組あるか。
* 条件1: aa, bb, cc は互いに異なる。
* 条件2: aa, bb, cc は-3以上5以下の整数である。
* グラフは原点を通る。
* 頂点が第1象限または第3象限にある。

2. 解き方の手順

まず、グラフが原点を通ることから、c=0c = 0 である。
条件1より、aba \neq b かつ a0a \neq 0 かつ b0b \neq 0
条件2より、a,b{3,2,1,1,2,3,4,5}a, b \in \{-3, -2, -1, 1, 2, 3, 4, 5 \}
次に、頂点の座標を求める。
y=ax2+bx=a(x2+bax)=a(x+b2a)2b24ay = ax^2 + bx = a(x^2 + \frac{b}{a}x) = a(x + \frac{b}{2a})^2 - \frac{b^2}{4a}
よって、頂点の座標は (b2a,b24a)(-\frac{b}{2a}, -\frac{b^2}{4a}) である。
頂点が第1象限または第3象限にあるためには、xx座標とyy座標の符号が一致する必要がある。つまり、
b2a>0-\frac{b}{2a} > 0 かつ b24a>0-\frac{b^2}{4a} > 0 または b2a<0-\frac{b}{2a} < 0 かつ b24a<0-\frac{b^2}{4a} < 0
b24a-\frac{b^2}{4a} の符号は aa の符号によって決まる。
a>0a > 0 のとき、 b24a<0-\frac{b^2}{4a} < 0 であるから、 b2a<0-\frac{b}{2a} < 0 が必要。よって、b>0b > 0
a<0a < 0 のとき、 b24a>0-\frac{b^2}{4a} > 0 であるから、 b2a>0-\frac{b}{2a} > 0 が必要。よって、b<0b < 0
したがって、aabb は同じ符号を持つ必要がある。
可能な組み合わせは以下の通り。
* a>0a > 0, b>0b > 0: (a,b)=(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(2,1),(2,3),(2,4),(2,5),(3,1),(3,2),(3,4),(3,5),(4,1),(4,2),(4,3),(4,5),(5,1),(5,2),(5,3),(5,4)(a, b) = (1, 2), (1, 3), (1, 4), (1, 5), (2, 1), (2, 3), (2, 4), (2, 5), (3, 1), (3, 2), (3, 4), (3, 5), (4, 1), (4, 2), (4, 3), (4, 5), (5, 1), (5, 2), (5, 3), (5, 4)。このとき、c=0c=0 であり、a,ba, b00 ではないので、条件を満たす。2020通り。
* a<0a < 0, b<0b < 0: (a,b)=(1,2),(1,3),(2,1),(2,3),(3,1),(3,2)(a, b) = (-1, -2), (-1, -3), (-2, -1), (-2, -3), (-3, -1), (-3, -2)。このとき、c=0c=0 であり、a,ba, b00 ではないので、条件を満たす。66通り。
よって、合計で 20+6=2620 + 6 = 26 組存在する。

3. 最終的な答え

26 組

「代数学」の関連問題

2次方程式 $x^2 - (m+1)x + m = 0$ の2つの解の差が3であるとき、定数 $m$ の値を求めよ。

二次方程式解と係数の関係解の差
2025/7/14

問題は画像に示された数学の問題を解くことです。これらの問題は、二次方程式、複素数、高次方程式、直線の方程式など、様々な分野に及びます。具体的には以下の問題が含まれています。 (1) 二次方程式の解の性...

二次方程式複素数因数分解高次方程式解と係数の関係直線の方程式内分点外分点重心多項式の割り算3乗根
2025/7/14

与えられた連立一次方程式(4) $3x - 7y + 5z = 0$ $x + y - z = 6$ $2x + 3y - 4z = 9$ を解け。

連立一次方程式行列線形代数行基本変形解法
2025/7/14

数学的帰納法を用いて、次の2つの等式を証明する。 (1) $1 + 3 + 5 + \dots + (2n-1) = n^2$ (2) $1 \cdot 2 + 2 \cdot 3 + 3 \cdot...

数学的帰納法数列等式証明
2025/7/14

数列 $\{a_n\}$ は $a_1 = 3, a_4 = 9, a_{n+1} = a_n + p$ で定義される。数列 $\{b_n\}$ は $b_1 = 4, b_{n+1} = b_n +...

数列等差数列極限漸化式無限級数ルート
2025/7/14

直線 $y = 2x + k$ が放物線 $x^2 = -y$ の接線となるように、定数 $k$ の値を定める問題です。

二次方程式判別式接線放物線
2025/7/14

問題は2つあります。 一つ目の問題は、預金問題で、最初の3年間は年利4%、その後は年利2%で5年後に残高がいくらになるかを計算します。預金開始時の金額は100とします。3年後の残高が112、5年後の残...

指数法則金利計算累乗根
2025/7/14

この問題は、複利計算と指数法則に関するものです。具体的には、 (1) 預金が複利で増えるときの残高を計算する問題と、 (2) 指数法則を用いて式を簡単にする問題です。

指数法則複利計算べき乗式の計算代数
2025/7/14

与えられた対数の値を計算し、簡単にします。問題は以下の4つです。 (1) $\log_3 81$ (2) $\log_4 1$ (3) $\log_3 \sqrt{3}$ (4) $2\log_5 \...

対数対数の計算対数の性質
2025/7/14

与えられた対数計算の問題を解きます。具体的には、以下の4つの問題を解きます。 (1) $\log_8 2 + \log_8 32$ (2) $\log_3 45 - \log_3 5$ (3) $\l...

対数対数計算対数の性質
2025/7/14