放物線 $y=f(x)$ と直線 $y=g(x)$ が2点A, Bで交わっており、それぞれのx座標を$\alpha$, $\beta$ ($\alpha < \beta$)とする。また、放物線 $y=f(x)$ と直線 $y=g(x)$ のグラフ上に点C, Dをとる。このとき、三角形ABCの面積を$\alpha$, $\beta$, mを用いて表し、$\gamma$を動かしたときの三角形ABCの面積の最大値を求める。

代数学二次関数放物線面積解と係数の関係最大値グラフ
2025/7/14

1. 問題の内容

放物線 y=f(x)y=f(x) と直線 y=g(x)y=g(x) が2点A, Bで交わっており、それぞれのx座標をα\alpha, β\beta (α<β\alpha < \beta)とする。また、放物線 y=f(x)y=f(x) と直線 y=g(x)y=g(x) のグラフ上に点C, Dをとる。このとき、三角形ABCの面積をα\alpha, β\beta, mを用いて表し、γ\gammaを動かしたときの三角形ABCの面積の最大値を求める。

2. 解き方の手順

まず、図から三角形ABCの面積は、線分CDの長さに比例することがわかる。
線分CDの長さは、x=γx=\gammaにおける放物線 f(x)f(x) と直線 g(x)g(x) のy座標の差の絶対値に比例する。
f(x)g(x)=(xα)(xβ)f(x) - g(x) = (x-\alpha)(x-\beta) である。
従って、点C, Dにおけるy座標の差の絶対値は f(γ)g(γ)=(γα)(γβ)|f(\gamma) - g(\gamma)| = |(\gamma - \alpha)(\gamma - \beta)| となる。
三角形ABCの面積は、 12(γα)(γβ)×(CDの長さ)\frac{1}{2} |(\gamma - \alpha)(\gamma - \beta)| \times (CDの長さ) となる。
問題文より、三角形ABCの面積はCD2f(γ)g(γ)\frac{|CD|}{2}|f(\gamma)-g(\gamma)|となる。
ここで、f(x)=(xα)(xβ)f(x) = (x-\alpha)(x-\beta)と与えられているため、これを計算していく。
f(x)=x2(α+β)x+αβf(x)=x^2-(\alpha+\beta)x + \alpha\beta, g(x)=mx+ng(x)=mx+nとすると、f(x)g(x)=0f(x)-g(x)=0を解いたものがα\alphaβ\betaであるから、
x2(α+β+m)x+αβn=0x^2-(\alpha+\beta+m)x + \alpha\beta - n=0の解がα\alphaβ\betaである。解と係数の関係より、
α+β+m=α+β\alpha+\beta+m = \alpha+\betaαβn=αβ\alpha\beta - n = \alpha\betaとなる。
従って、m=0m = 0n=0n = 0となる。
これはありえない。問題文の条件を確認すると、f(x)=x2f(x) = x^2, g(x)=mx+mg(x) = -mx+mとなる。
したがって、α\alphaβ\betax2+mxm=0x^2+mx-m=0の解である。
解と係数の関係より、α+β=m\alpha + \beta = -m, αβ=m\alpha\beta = -mとなる。
γ\gammaにおけるy座標は、点Cのx座標がγ\gammaであるから、(γ,γ2)(\gamma, \gamma^2)である。
点Dのy座標は、点Dのx座標がγ\gammaであるから、(γ,mγ+m)(\gamma, -m\gamma+m)である。
従って、CDの長さは、γ2(mγ+m)=γ2+mγm\gamma^2 - (-m\gamma+m) = \gamma^2 + m\gamma - mとなる。
三角形ABCの面積は12γ2+mγmCD\frac{1}{2}|\gamma^2+m\gamma-m||CD|となる。
CD=βαCD = \beta-\alphaであり、(βα)2=(β+α)24αβ=m2+4m(\beta - \alpha)^2 = (\beta+\alpha)^2 - 4\alpha\beta = m^2 + 4mであるから、βα=m2+4m\beta - \alpha = \sqrt{m^2+4m}となる。
従って、12γ2+mγmm2+4m\frac{1}{2}|\gamma^2+m\gamma-m|\sqrt{m^2+4m}となる。
γ=α+β2\gamma = \frac{\alpha+\beta}{2}のとき、極値をとる。
従ってγ=m2\gamma = -\frac{m}{2}となる。

3. 最終的な答え

(ABCの面積) = m2+4m4(m2+4m)\frac{\sqrt{m^2+4m}}{4} (m^2+4m)
である。γ\gammaα<γ<β\alpha < \gamma < \beta の範囲を動くとき、△ABCの面積はγ=m2\gamma = -\frac{m}{2}で最小値をとる。

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