整式 $P(x)$ があり、以下の条件が与えられています。 * $P(x)$ を $x-1$ で割ったときの余りは $5$ * $P(x)$ を $2x^2 + 1$ で割ったときの余りは $-4x+3$ このとき、$P(x)$ を $(x-1)(2x^2 + 1)$ で割ったときの余りを求める問題です。

代数学多項式剰余の定理因数定理余りの計算
2025/7/14

1. 問題の内容

整式 P(x)P(x) があり、以下の条件が与えられています。
* P(x)P(x)x1x-1 で割ったときの余りは 55
* P(x)P(x)2x2+12x^2 + 1 で割ったときの余りは 4x+3-4x+3
このとき、P(x)P(x)(x1)(2x2+1)(x-1)(2x^2 + 1) で割ったときの余りを求める問題です。

2. 解き方の手順

余りの定理より、P(1)=5P(1) = 5 が成り立ちます。
P(x)P(x)(x1)(2x2+1)(x-1)(2x^2+1) で割ったときの余りを ax2+bx+cax^2 + bx + c とおきます。
すると、ある整式 Q(x)Q(x) を用いて、以下のように表すことができます。
P(x)=(x1)(2x2+1)Q(x)+ax2+bx+cP(x) = (x-1)(2x^2+1)Q(x) + ax^2 + bx + c
P(x)P(x)2x2+12x^2 + 1 で割ったときの余りは 4x+3-4x + 3 であることから、
ax2+bx+cax^2 + bx + c2x2+12x^2 + 1 で割ったときの余りが 4x+3-4x + 3 になるはずです。
したがって、ax2+bx+c=a2(2x2+1)+bx+ca2ax^2 + bx + c = \frac{a}{2}(2x^2 + 1) + bx + c - \frac{a}{2}と変形できます。
つまり、ax2+bx+c=a(2x2+1)4x+3ax^2 + bx + c = a'(2x^2 + 1) -4x + 3 (a'は定数)の形になり,余りは4x+3-4x+3となります。
ここで、余りのax2+bx+cax^2+bx+c2x2+12x^2+1で割ったときの商をkkとおくとax2+bx+c=k(2x2+1)+(4x+3)ax^2+bx+c = k(2x^2+1) + (-4x+3)と表せます。したがって、ax2+bx+c=2kx24x+(k+3)ax^2+bx+c = 2kx^2 - 4x + (k+3)となります。
すると、P(x)=(x1)(2x2+1)Q(x)+2kx24x+(k+3)P(x) = (x-1)(2x^2+1)Q(x) + 2kx^2 - 4x + (k+3) と書けます。
次に、P(1)=5P(1) = 5 を利用します。
P(1)=(11)(212+1)Q(1)+2k1241+(k+3)=5P(1) = (1-1)(2\cdot1^2+1)Q(1) + 2k\cdot1^2 - 4\cdot1 + (k+3) = 5
0+2k4+k+3=50 + 2k - 4 + k + 3 = 5
3k1=53k - 1 = 5
3k=63k = 6
k=2k = 2
したがって、求める余りは 2kx24x+k+3=22x24x+2+3=4x24x+52k x^2 - 4x + k + 3 = 2\cdot2 x^2 - 4x + 2 + 3 = 4x^2 - 4x + 5となります。

3. 最終的な答え

求める余りは 4x24x+54x^2 - 4x + 5 です。
タ = 4, チ = 4, ツ = 5

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