2次関数 $y = 2x^2 + 8x + 12$ のグラフをグラフAとします。 (1) グラフAを平行移動して、原点を通り、最小値が-18となるようにするには、どのように平行移動すればよいか。 (2) グラフAをある点について対称移動して、軸がy軸と一致し、点(3, 0)を通るようにするには、どの点について対称移動すればよいか。 (3) グラフAと直線 $y = 4x + 10$ の共有点の座標を求めよ。

代数学二次関数グラフ平行移動対称移動共有点
2025/7/14
はい、承知いたしました。以下の形式で回答します。

1. 問題の内容

2次関数 y=2x2+8x+12y = 2x^2 + 8x + 12 のグラフをグラフAとします。
(1) グラフAを平行移動して、原点を通り、最小値が-18となるようにするには、どのように平行移動すればよいか。
(2) グラフAをある点について対称移動して、軸がy軸と一致し、点(3, 0)を通るようにするには、どの点について対称移動すればよいか。
(3) グラフAと直線 y=4x+10y = 4x + 10 の共有点の座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、グラフAの頂点の座標を求めます。
y=2x2+8x+12=2(x2+4x)+12=2(x2+4x+44)+12=2(x+2)28+12=2(x+2)2+4y = 2x^2 + 8x + 12 = 2(x^2 + 4x) + 12 = 2(x^2 + 4x + 4 - 4) + 12 = 2(x + 2)^2 - 8 + 12 = 2(x + 2)^2 + 4
グラフAの頂点は (2,4)(-2, 4) です。
平行移動後のグラフは原点を通るので、 y=2x2+bx+cy=2x^2+bx+c とおくと、原点を通ることから c=0c=0 である。
平行移動後のグラフの最小値が-18なので y=2(xp)218y=2(x-p)^2 -18 とおける。
原点を通ることから 2p218=02p^2-18=0。よって p2=9p^2 = 9 なので p=±3p = \pm 3 である。
したがって、平行移動後のグラフは y=2(x3)218y=2(x-3)^2 -18 または y=2(x+3)218y=2(x+3)^2 -18 である。
頂点が (2,4)(-2, 4) から、(3,18)(3, -18) に移動するとすると、
xx軸方向に 3(2)=53-(-2)=5yy軸方向に 184=22-18-4 = -22 だけ平行移動すればよい。
頂点が (2,4)(-2, 4) から、 (3,18)(-3, -18) に移動するとすると、
xx軸方向に 3(2)=1-3-(-2)=-1yy軸方向に 184=22-18-4 = -22 だけ平行移動すればよい。
y=2(x3)218=2(x26x+9)18=2x212xy = 2(x-3)^2 - 18 = 2(x^2 - 6x + 9) - 18 = 2x^2 - 12x. 原点を通る。
y=2(x+3)218=2(x2+6x+9)18=2x2+12xy = 2(x+3)^2 - 18 = 2(x^2 + 6x + 9) - 18 = 2x^2 + 12x. 原点を通る。
求める平行移動は、xx軸方向に5, yy軸方向に-22平行移動または、xx軸方向に-1, yy軸方向に-22平行移動である。
y=2x212xy = 2x^2 -12x が原点を通り最小値-18となるグラフではない。
y=2x2+12xy = 2x^2+12x が原点を通り最小値-18となるグラフではない。
平行移動後のグラフが原点を通るので、y=ax2+bxy=ax^2+bxとおける。最小値が-18なので、頂点のy座標が-18になる。
y=2x2+bxy=2x^2+bx の頂点のx座標は b4-\frac{b}{4}なので、頂点のy座標は 2(b4)2+b(b4)=b28b24=b282(-\frac{b}{4})^2+b(-\frac{b}{4}) = \frac{b^2}{8} - \frac{b^2}{4} = -\frac{b^2}{8}
b28=18-\frac{b^2}{8} = -18 より b2=144b^2 = 144 よって、b=±12b = \pm 12
y=2x2+12xy = 2x^2+12x の頂点のx座標は 3-3 なので、頂点の座標は (3,18)(-3, -18)
y=2x212xy = 2x^2-12x の頂点のx座標は 33 なので、頂点の座標は (3,18)(3, -18)
よって、グラフAの頂点(2,4)(-2, 4)(3,18)(-3, -18)または(3,18)(3, -18)に移せば良い。
xx軸方向に-1、yy軸方向に-22、または、xx軸方向に5、yy軸方向に-22 だけ平行移動すればよい。
(2)
グラフAの軸は x=2x = -2 です。軸がy軸(x=0x = 0)になるように対称移動するので、対称の中心のx座標は (2+0)/2=1(-2 + 0)/2 = -1 となります。
x=1x=-1のとき、グラフAのy座標は y=2(1)2+8(1)+12=28+12=6y = 2(-1)^2 + 8(-1) + 12 = 2 - 8 + 12 = 6
対称の中心を (1,b)(-1, b) とすると、グラフA上の点 (3,0)(3, 0) が対称移動後にグラフ上にあるためには、
対称移動後のグラフも点 (3,0)(3, 0) を通る必要があります。
グラフAを点 (1,b)(-1,b) に関して対称移動させたグラフは、元のグラフ上の点 (x,y)(x, y) が点 (1,b)(-1, b) を中心に (x,y)(x', y') に移動したとすると、
x=2xx' = -2 - x, y=2byy' = 2b - y となるので、x=2xx = -2 - x', y=2byy = 2b - y'
これを y=2x2+8x+12y = 2x^2 + 8x + 12 に代入すると、2by=2(2x)2+8(2x)+122b - y' = 2(-2-x')^2 + 8(-2-x') + 12
2by=2(4+4x+x2)168x+12=8+8x+2x2168x+12=2x2+42b - y' = 2(4 + 4x' + x'^2) - 16 - 8x' + 12 = 8 + 8x' + 2x'^2 - 16 - 8x' + 12 = 2x'^2 + 4
y=2x2+2b4y' = -2x'^2 + 2b - 4
このグラフが点 (3,0)(3, 0) を通ることから、 0=2(32)+2b40 = -2(3^2) + 2b - 4
0=18+2b40 = -18 + 2b - 4, 2b=222b = 22, b=11b = 11
したがって、対称の中心は (1,11)(-1, 11) です。
(3)
グラフAと直線 y=4x+10y = 4x + 10 の共有点の座標を求めます。
2x2+8x+12=4x+102x^2 + 8x + 12 = 4x + 10
2x2+4x+2=02x^2 + 4x + 2 = 0
x2+2x+1=0x^2 + 2x + 1 = 0
(x+1)2=0(x + 1)^2 = 0
x=1x = -1
y=4(1)+10=4+10=6y = 4(-1) + 10 = -4 + 10 = 6
共有点の座標は (1,6)(-1, 6) です。

3. 最終的な答え

(1) x軸方向に-1, y軸方向に-22平行移動 または、x軸方向に5, y軸方向に-22平行移動
(2) 対称の中心:(-1, 11)
(3) 共有点の座標:(-1, 6)

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