$x^{2025}$ を $x^2 - x + 1$ で割ったときの余りを求める問題です。選択肢は以下の通りです。 (1) -1 (2) 1 (3) x-1 (4) -x+1

代数学多項式の割り算複素数剰余定理ド・モアブルの定理
2025/7/14

1. 問題の内容

x2025x^{2025}x2x+1x^2 - x + 1 で割ったときの余りを求める問題です。選択肢は以下の通りです。
(1) -1
(2) 1
(3) x-1
(4) -x+1

2. 解き方の手順

まず、x2x+1=0x^2 - x + 1 = 0 の解を考えます。この方程式の解は、
x=1±142=1±i32x = \frac{1 \pm \sqrt{1 - 4}}{2} = \frac{1 \pm i\sqrt{3}}{2}
となります。
ここで、x=1+i32x = \frac{1 + i\sqrt{3}}{2} とすると、x=cos(π3)+isin(π3)=eiπ/3x = \cos(\frac{\pi}{3}) + i\sin(\frac{\pi}{3}) = e^{i\pi/3} と表すことができます。
同様に、x=1i32x = \frac{1 - i\sqrt{3}}{2} とすると、x=cos(π3)+isin(π3)=eiπ/3x = \cos(-\frac{\pi}{3}) + i\sin(-\frac{\pi}{3}) = e^{-i\pi/3} と表すことができます。
どちらの解でも、x2x+1=0x^2 - x + 1 = 0 より x2=x1x^2 = x - 1 が成り立ちます。
x2025=(x6)337x3x^{2025} = (x^6)^{337} \cdot x^3 と変形できます。
x=eiπ/3x = e^{i\pi/3} のとき、x6=ei2π=1x^6 = e^{i2\pi} = 1 となります。
したがって、x2025=(x6)337x3=1337x3=x3x^{2025} = (x^6)^{337} \cdot x^3 = 1^{337} \cdot x^3 = x^3
x3=(eiπ/3)3=eiπ=cos(π)+isin(π)=1x^3 = (e^{i\pi/3})^3 = e^{i\pi} = \cos(\pi) + i\sin(\pi) = -1 となります。
x2025x^{2025}x2x+1x^2 - x + 1 で割ったときの商を Q(x)Q(x)、余りを ax+bax + b とすると、
x2025=(x2x+1)Q(x)+ax+bx^{2025} = (x^2 - x + 1)Q(x) + ax + b と表すことができます。
x=1+i32x = \frac{1 + i\sqrt{3}}{2} のとき、x2x+1=0x^2 - x + 1 = 0 なので、x2025=ax+bx^{2025} = ax + b となります。
上で求めたように、x2025=1x^{2025} = -1 なので、ax+b=1ax + b = -1 となります。
したがって、a(1+i32)+b=1a(\frac{1 + i\sqrt{3}}{2}) + b = -1 となります。
a2+b+ia32=1\frac{a}{2} + b + i\frac{a\sqrt{3}}{2} = -1
実部と虚部を比較すると、a2+b=1\frac{a}{2} + b = -1 かつ a32=0\frac{a\sqrt{3}}{2} = 0 となります。
a32=0\frac{a\sqrt{3}}{2} = 0 より、a=0a = 0 となります。
a2+b=1\frac{a}{2} + b = -1a=0a = 0 を代入すると、b=1b = -1 となります。
したがって、余りは ax+b=0x1=1ax + b = 0x - 1 = -1 となります。

3. 最終的な答え

-1

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