必要条件と十分条件に関する以下の4つの問題に答えます。 (1) $x^2 = 5$ は、$x$ が無理数であるための何条件か。 (2) 四角形ABCDが平行四辺形であることは、四角形ABCDが長方形であるための何条件か。 (3) A, B を2つの集合とするとき、$a$ が $A \cap B$ の要素であることは、$a$ が $A$ の要素であるための何条件か。 (4) $|x + 1| = 2$ は、$ (x - 1)(x + 3) = 0$ であるための何条件か。 選択肢は次の通りです。 1. 必要条件であるが十分条件でない
2025/7/14
1. 問題の内容
必要条件と十分条件に関する以下の4つの問題に答えます。
(1) は、 が無理数であるための何条件か。
(2) 四角形ABCDが平行四辺形であることは、四角形ABCDが長方形であるための何条件か。
(3) A, B を2つの集合とするとき、 が の要素であることは、 が の要素であるための何条件か。
(4) は、 であるための何条件か。
選択肢は次の通りです。
1. 必要条件であるが十分条件でない
2. 十分条件であるが必要条件でない
3. 必要十分条件である
4. 必要条件でも十分条件でもない
2. 解き方の手順
(1) ならば、 となり、 は無理数です。
逆に、 が無理数でも、 とは限りません(例:)。
したがって、 は、 が無理数であるための十分条件ですが、必要条件ではありません。
よって、選択肢 2 が該当します。
(2) 四角形ABCDが長方形ならば、平行四辺形です。
逆に、四角形ABCDが平行四辺形でも、長方形とは限りません。
したがって、四角形ABCDが平行四辺形であることは、四角形ABCDが長方形であるための必要条件ですが、十分条件ではありません。
よって、選択肢 1 が該当します。
(3) が の要素であるならば、 は の要素です。
逆に、 が の要素であるならば、 が の要素とは限りません( が の要素でない場合)。
したがって、 が の要素であることは、 が の要素であるための十分条件ですが、必要条件ではありません。
よって、選択肢 2 が該当します。
(4) を解くと、 または より、 または となります。
を解くと、 または となります。
したがって、 であることと、 であることは同値です。
よって、 は、 であるための必要十分条件です。
よって、選択肢 3 が該当します。
3. 最終的な答え
(1) 2
(2) 1
(3) 2
(4) 3