2次不等式 $-x^2 + mx + m < 0$ の解がすべての実数であるとき、定数 $m$ の値の範囲を求める。

代数学二次不等式判別式二次関数
2025/7/14
## 練習42

1. 問題の内容

2次不等式 x2+mx+m<0-x^2 + mx + m < 0 の解がすべての実数であるとき、定数 mm の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

まず、不等式の両辺に 1-1 を掛けて、
x2mxm>0x^2 - mx - m > 0
とする。
この不等式の解がすべての実数であるということは、2次関数 y=x2mxmy = x^2 - mx - m のグラフが常に xx 軸より上にあるということである。
つまり、この2次関数は実数解を持たない。
これは、判別式 DDD<0D < 0 を満たすことを意味する。
判別式 DD は、
D=(m)24(1)(m)=m2+4mD = (-m)^2 - 4(1)(-m) = m^2 + 4m
となる。
D<0D < 0 より、
m2+4m<0m^2 + 4m < 0
m(m+4)<0m(m+4) < 0
この不等式を解くと、4<m<0-4 < m < 0 となる。

3. 最終的な答え

4<m<0-4 < m < 0
## 練習43

1. 問題の内容

2次関数 y=x2mx+2m3y = x^2 - mx + 2m - 3 において、yy の値が常に正であるように、定数 mm の値の範囲を定める。

2. 解き方の手順

yy の値が常に正であるということは、2次関数 y=x2mx+2m3y = x^2 - mx + 2m - 3 のグラフが常に xx 軸より上にあるということである。
つまり、この2次関数は実数解を持たない。
これは、判別式 DDD<0D < 0 を満たすことを意味する。
判別式 DD は、
D=(m)24(1)(2m3)=m28m+12D = (-m)^2 - 4(1)(2m - 3) = m^2 - 8m + 12
となる。
D<0D < 0 より、
m28m+12<0m^2 - 8m + 12 < 0
(m2)(m6)<0(m-2)(m-6) < 0
この不等式を解くと、2<m<62 < m < 6 となる。

3. 最終的な答え

2<m<62 < m < 6

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