クラメルの公式は、連立一次方程式の解を、係数行列の行列式と、係数行列の一つの列を定数項で置き換えた行列の行列式を用いて表すものです。
(1)
D=1−22−1=(1)(−1)−(2)(−2)=−1+4=3 x を求めるために、係数行列の1列目を定数項で置き換えた行列の行列式 Dx を計算します。 Dx=−432−1=(−4)(−1)−(2)(3)=4−6=−2 y を求めるために、係数行列の2列目を定数項で置き換えた行列の行列式 Dy を計算します。 Dy=1−2−43=(1)(3)−(−4)(−2)=3−8=−5 したがって、x=DDx=3−2、 y=DDy=3−5 (2)
連立方程式を行列で表すと、
(312−2)(xy)=(08) D=312−2=(3)(−2)−(2)(1)=−6−2=−8 x を求めるために、係数行列の1列目を定数項で置き換えた行列の行列式 Dx を計算します。 Dx=082−2=(0)(−2)−(2)(8)=0−16=−16 y を求めるために、係数行列の2列目を定数項で置き換えた行列の行列式 Dy を計算します。 Dy=3108=(3)(8)−(0)(1)=24−0=24 したがって、x=DDx=−8−16=2、y=DDy=−824=−3 (3)
連立方程式を行列で表すと、
3011−1032−1xyz=12−2 D=3011−1032−1=3−102−1−1012−1+301−10=3(1−0)−1(0−2)+3(0−(−1))=3+2+3=8 Dx=12−21−1032−1=1−102−1−12−22−1+32−2−10=1(1−0)−1(−2−(−4))+3(0−2)=1−2−6=−7 Dy=30112−232−1=32−22−1−1012−1+3012−2=3(−2−(−4))−1(0−2)+3(0−2)=6+2−6=2 Dz=3011−1012−2=3−102−2−1012−2+101−10=3(2−0)−1(0−2)+1(0−(−1))=6+2+1=9 したがって、x=DDx=8−7、y=DDy=82=41、z=DDz=89 (4)
D=2−11321−12−1=2212−1−3−112−1+(−1)−1121=2(−2−2)−3(1−2)−1(−1−2)=2(−4)−3(−1)−1(−3)=−8+3+3=−2 Dx=−31−2321−12−1=−3212−1−31−22−1+(−1)1−221=−3(−2−2)−3(−1−(−4))−1(1−(−4))=−3(−4)−3(3)−1(5)=12−9−5=−2 Dy=2−11−31−2−12−1=21−22−1−(−3)−112−1+(−1)−111−2=2(−1−(−4))+3(1−2)−1(2−1)=2(3)+3(−1)−1(1)=6−3−1=2 Dz=2−11321−31−2=2211−2−3−111−2+(−3)−1121=2(−4−1)−3(2−1)−3(−1−2)=2(−5)−3(1)−3(−3)=−10−3+9=−4 したがって、x=DDx=−2−2=1、y=DDy=−22=−1、z=DDz=−2−4=2