赤玉2個、青玉4個、白玉2個、黒玉1個の合計9個の玉がある。 (1) これらを円形に並べる方法は何通りあるか。 (2) これらの玉に糸を通して輪を作るとき、何通りの輪ができるか。

確率論・統計学順列組み合わせ円順列確率場合の数
2025/7/15

1. 問題の内容

赤玉2個、青玉4個、白玉2個、黒玉1個の合計9個の玉がある。
(1) これらを円形に並べる方法は何通りあるか。
(2) これらの玉に糸を通して輪を作るとき、何通りの輪ができるか。

2. 解き方の手順

(1) 円形に並べる場合
まずは、9個の玉を直線に並べる場合の数を考える。これは多項係数で計算できる。
9!2!4!2!1!=36288022421=36288096=3780 \frac{9!}{2!4!2!1!} = \frac{362880}{2 \cdot 24 \cdot 2 \cdot 1} = \frac{362880}{96} = 3780
円順列では、回転して同じになるものを同一視するので、上記の値を9で割る必要がある。しかし、この問題ではすべての玉が区別できるわけではないので、単純に9で割ることはできない。
そこで、円順列の総数を求めるために、固定する玉を考える。黒玉が1個しかないので、黒玉の位置を固定して、残りの8個の玉を並べる順列を考える。すると、赤玉2個、青玉4個、白玉2個を並べる順列になるので、その場合の数は
8!2!4!2!=403202242=4032096=420 \frac{8!}{2!4!2!} = \frac{40320}{2 \cdot 24 \cdot 2} = \frac{40320}{96} = 420
(2) 輪を作る場合
輪を作る場合は、円順列に加えて、裏返すことができる。したがって、円順列の場合の数を2で割る必要がある。ただし、完全に線対称な場合は、裏返しても同じになるので、その分を考慮する必要がある。
4202=210 \frac{420}{2} = 210
線対称な並びが存在するかを考える。黒玉を軸として、赤玉、青玉、白玉が左右対称に並ぶ場合を考える。
黒玉を固定した状態で左右対称な並びを作るためには、残りの8個の玉を黒玉を軸に左右に4個ずつ並べることになる。
左側に赤玉1個、青玉2個、白玉1個を並べれば、右側も自動的に決まる。
左側に赤玉1個、青玉2個、白玉1個を並べる順列の数は
4!1!2!1!=242=12 \frac{4!}{1!2!1!} = \frac{24}{2} = 12
したがって、左右対称な並び方は12通り存在する。
裏返すと一致する並びが12通りあるので、それらはそのままカウントする。裏返すと異なる並びは42012=408420-12=408通りあり、これらは2で割る必要がある。
よって、輪の総数は
12+4082=12+204=216 12 + \frac{408}{2} = 12 + 204 = 216

3. 最終的な答え

(1) 420通り
(2) 216通り

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