この問題は、ベクトルの内積、直交条件、平行条件、順列と組み合わせの計算、そして確率の問題です。具体的には以下の内容を扱います。 (1) 2つのベクトル$\vec{p}=(2,-1)$と$\vec{q}=(1,-3)$の内積$\vec{p} \cdot \vec{q}$と、なす角$\theta$ ($0 \le \theta \le \pi$)を求める。 (2) $\vec{p}=(2,-1)$と$\vec{r}=(t,5)$が直交するような定数$t$の値を求める。 (3) $\vec{q}=(1,-3)$と$\vec{r}=(t,5)$が平行になるような定数$t$の値を求める。 (4) 順列と組み合わせの値を計算する: (1) $_6P_3$, (2) $_8C_3$, (3) $_9C_7$。 (5) 1から100までの自然数から1つを選ぶとき、以下の確率を求める。 (i) 12で割り切れる確率 (ii) 3または4で割り切れる確率

応用数学ベクトル内積直交平行順列組み合わせ確率
2025/7/15
はい、承知いたしました。問題文を読み解き、順番に解答します。

1. 問題の内容

この問題は、ベクトルの内積、直交条件、平行条件、順列と組み合わせの計算、そして確率の問題です。具体的には以下の内容を扱います。
(1) 2つのベクトルp=(2,1)\vec{p}=(2,-1)q=(1,3)\vec{q}=(1,-3)の内積pq\vec{p} \cdot \vec{q}と、なす角θ\theta (0θπ0 \le \theta \le \pi)を求める。
(2) p=(2,1)\vec{p}=(2,-1)r=(t,5)\vec{r}=(t,5)が直交するような定数ttの値を求める。
(3) q=(1,3)\vec{q}=(1,-3)r=(t,5)\vec{r}=(t,5)が平行になるような定数ttの値を求める。
(4) 順列と組み合わせの値を計算する: (1) 6P3_6P_3, (2) 8C3_8C_3, (3) 9C7_9C_7
(5) 1から100までの自然数から1つを選ぶとき、以下の確率を求める。
(i) 12で割り切れる確率
(ii) 3または4で割り切れる確率

2. 解き方の手順

(1) ベクトルの内積と角度
内積の公式:pq=pqcosθ\vec{p} \cdot \vec{q} = |\vec{p}| |\vec{q}| \cos \theta。また、pq=pxqx+pyqy\vec{p} \cdot \vec{q} = p_x q_x + p_y q_y
* pq=(2)(1)+(1)(3)=2+3=5\vec{p} \cdot \vec{q} = (2)(1) + (-1)(-3) = 2 + 3 = 5
* p=22+(1)2=5|\vec{p}| = \sqrt{2^2 + (-1)^2} = \sqrt{5}
* q=12+(3)2=10|\vec{q}| = \sqrt{1^2 + (-3)^2} = \sqrt{10}
* cosθ=pqpq=5510=550=552=12\cos \theta = \frac{\vec{p} \cdot \vec{q}}{|\vec{p}| |\vec{q}|} = \frac{5}{\sqrt{5} \sqrt{10}} = \frac{5}{\sqrt{50}} = \frac{5}{5\sqrt{2}} = \frac{1}{\sqrt{2}}
* θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}
(2) ベクトルの直交条件
2つのベクトルが直交するとき、内積は0になる。すなわち、pr=0\vec{p} \cdot \vec{r} = 0
* pr=(2)(t)+(1)(5)=2t5=0\vec{p} \cdot \vec{r} = (2)(t) + (-1)(5) = 2t - 5 = 0
* 2t=52t = 5
* t=52t = \frac{5}{2}
(3) ベクトルの平行条件
2つのベクトルが平行なとき、一方のベクトルはもう一方のベクトルのスカラー倍で表せる。すなわち、r=kq\vec{r} = k \vec{q} (kkはスカラー)。
* (t,5)=k(1,3)(t, 5) = k(1, -3)
* t=kt = k
* 5=3k5 = -3k
* k=53k = -\frac{5}{3}
* t=53t = -\frac{5}{3}
(4) 順列と組み合わせ
* 6P3=6!(63)!=6!3!=6×5×4=120_6P_3 = \frac{6!}{(6-3)!} = \frac{6!}{3!} = 6 \times 5 \times 4 = 120
* 8C3=8!3!(83)!=8!3!5!=8×7×63×2×1=56_8C_3 = \frac{8!}{3!(8-3)!} = \frac{8!}{3!5!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56
* 9C7=9!7!(97)!=9!7!2!=9×82×1=36_9C_7 = \frac{9!}{7!(9-7)!} = \frac{9!}{7!2!} = \frac{9 \times 8}{2 \times 1} = 36
(5) 確率
(i) 12で割り切れる確率
1から100までの自然数の中で12で割り切れる数は、12, 24, 36, 48, 60, 72, 84, 96の8個。
確率は8100=225\frac{8}{100} = \frac{2}{25}
(ii) 3または4で割り切れる確率
3で割り切れる数は33個 (100 // 3 = 33)。
4で割り切れる数は25個 (100 // 4 = 25)。
3と4の両方で割り切れる数(つまり12で割り切れる数)は8個。
3または4で割り切れる数の個数は、33 + 25 - 8 = 50個。
確率は50100=12\frac{50}{100} = \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

(1) pq=5\vec{p} \cdot \vec{q} = 5, θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}
(2) t=52t = \frac{5}{2}
(3) t=53t = -\frac{5}{3}
(4) (1) 6P3=120_6P_3 = 120, (2) 8C3=56_8C_3 = 56, (3) 9C7=36_9C_7 = 36
(5) (i) 225\frac{2}{25}, (ii) 12\frac{1}{2}

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