三角形 ABC において、$AB=AC=5$, $BC=8$ であるとき、重心を G, 内心を I, 外心を O とする。 $AG$, $AI$, $AO$ の長さを求める問題である。

幾何学三角形重心内心外心二等辺三角形三平方の定理面積外接円内接円
2025/7/15

1. 問題の内容

三角形 ABC において、AB=AC=5AB=AC=5, BC=8BC=8 であるとき、重心を G, 内心を I, 外心を O とする。
AGAG, AIAI, AOAO の長さを求める問題である。

2. 解き方の手順

まず、点 A から辺 BC に下ろした垂線の足を D とする。
三角形 ABC は二等辺三角形なので、BD=DC=4BD = DC = 4 である。
三平方の定理より、AD=AB2BD2=5242=2516=9=3AD = \sqrt{AB^2 - BD^2} = \sqrt{5^2 - 4^2} = \sqrt{25 - 16} = \sqrt{9} = 3 である。
ア: 重心 G は中線 AD を 2:1 に内分するので、AG=23AD=23×3=2AG = \frac{2}{3}AD = \frac{2}{3} \times 3 = 2 である。
イ: 内心 I は角の二等分線上に存在する。三角形 ABC の面積を S とすると、
S=12×BC×AD=12×8×3=12S = \frac{1}{2} \times BC \times AD = \frac{1}{2} \times 8 \times 3 = 12 である。
内接円の半径を r とすると、S=12r(AB+BC+CA)S = \frac{1}{2}r(AB+BC+CA) より、
12=12r(5+8+5)=12r(18)=9r12 = \frac{1}{2}r(5+8+5) = \frac{1}{2}r(18) = 9r なので、r=129=43r = \frac{12}{9} = \frac{4}{3} となる。
ここで、三角形 ABD において、AI=xAI = x とおくと、
角 A の二等分線と辺 BC の交点を E とすると、BE/CE=AB/AC=1BE/CE = AB/AC = 1 より、BE=CE=4BE = CE = 4
三角形 ABD において、内接円の中心を I とすると、ID = r = 4/

3. また、三角形 AID において、$AI^2 = AD^2 + ID^2$, つまり、

AI=AD2+ID2AI = \sqrt{AD^2 + ID^2} である。ここで、AD=3AD=3, ID=r=43ID = r = \frac{4}{3} なので、AI=32+(43)2=9+169=81+169=979=973AI = \sqrt{3^2 + (\frac{4}{3})^2} = \sqrt{9 + \frac{16}{9}} = \sqrt{\frac{81+16}{9}} = \sqrt{\frac{97}{9}} = \frac{\sqrt{97}}{3} である。
ウ,エ,オ,カ: 外心 O は各辺の垂直二等分線の交点である。三角形 ABC は二等辺三角形なので、外心 O は AD 上にある。
外接円の半径を R とすると、AO=RAO = R であり、R=abc4SR = \frac{abc}{4S} で計算できる。ここで、a=5a=5, b=5b=5, c=8c=8, S=12S=12 より、R=5×5×84×12=20048=256R = \frac{5 \times 5 \times 8}{4 \times 12} = \frac{200}{48} = \frac{25}{6} である。
したがって、AO=256AO = \frac{25}{6} である。

3. 最終的な答え

AG=2AG = 2
AI=973AI = \frac{\sqrt{97}}{3}
AO=256AO = \frac{25}{6}

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