2つの円 $x^2 + y^2 = r^2$ と $x^2 + y^2 - 6x + 4y + 4 = 0$ が異なる2つの共有点をもつような定数 $r$ の値の範囲を求める。ただし、$r > 0$ とする。

幾何学共有点距離半径不等式
2025/7/16

1. 問題の内容

2つの円 x2+y2=r2x^2 + y^2 = r^2x2+y26x+4y+4=0x^2 + y^2 - 6x + 4y + 4 = 0 が異なる2つの共有点をもつような定数 rr の値の範囲を求める。ただし、r>0r > 0 とする。

2. 解き方の手順

まず、2つ目の円の方程式を変形して、中心と半径を求める。
x2+y26x+4y+4=0x^2 + y^2 - 6x + 4y + 4 = 0 を平方完成すると、
(x3)29+(y+2)24+4=0(x - 3)^2 - 9 + (y + 2)^2 - 4 + 4 = 0
(x3)2+(y+2)2=9(x - 3)^2 + (y + 2)^2 = 9
よって、2つ目の円の中心は (3,2)(3, -2) 、半径は 33 である。
2つの円が異なる2つの共有点をもつためには、2つの円の中心間の距離が、2つの円の半径の和よりも小さく、2つの円の半径の差の絶対値よりも大きくなければならない。
1つ目の円の中心は (0,0)(0, 0) 、半径は rr である。
2つの円の中心間の距離 dd は、
d=(30)2+(20)2=32+(2)2=9+4=13d = \sqrt{(3 - 0)^2 + (-2 - 0)^2} = \sqrt{3^2 + (-2)^2} = \sqrt{9 + 4} = \sqrt{13}
したがって、以下の条件を満たす必要がある。
r3<13<r+3|r - 3| < \sqrt{13} < r + 3
まず、r3<13|r - 3| < \sqrt{13} を解く。
13<r3<13-\sqrt{13} < r - 3 < \sqrt{13}
313<r<3+133 - \sqrt{13} < r < 3 + \sqrt{13}
次に、13<r+3\sqrt{13} < r + 3 を解く。
r>133r > \sqrt{13} - 3
したがって、313<r<3+133 - \sqrt{13} < r < 3 + \sqrt{13} かつ r>133r > \sqrt{13} - 3 を満たす rr の範囲を求める。
r>0r > 0 であることから、r>313r > 3 - \sqrt{13} は常に成り立つ。
よって、133<r<13+3\sqrt{13} - 3 < r < \sqrt{13} + 3 が答えとなる。

3. 最終的な答え

133<r<13+3\sqrt{13} - 3 < r < \sqrt{13} + 3

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