二等辺三角形 $ABC$ があり、$AB = AC$, $BC = 1$, $\angle B = 2\theta$ である。$ABC$ に内接する円に接し、$BC$ に平行な直線が $AB$, $AC$ と交わる点を $D_1$, $E_1$ とし、$D_1 E_1 = a_1$ とする。同様に、三角形 $AD_1 E_1$ に内接する円に接し、$D_1 E_1$ に平行な直線が $AD_1$, $AE_1$ と交わる点を $D_2$, $E_2$ とし、$D_2 E_2 = a_2$ とする。この操作を繰り返すとき、$n$ 回目の操作で引くことができる線分 $D_n E_n$ の長さ $a_n$ と、無限等比級数 $\sum_{n=1}^\infty a_n$ の和を $\cos B$ で表す問題を解く。
2025/7/15
1. 問題の内容
二等辺三角形 があり、, , である。 に内接する円に接し、 に平行な直線が , と交わる点を , とし、 とする。同様に、三角形 に内接する円に接し、 に平行な直線が , と交わる点を , とし、 とする。この操作を繰り返すとき、 回目の操作で引くことができる線分 の長さ と、無限等比級数 の和を で表す問題を解く。
2. 解き方の手順
まず、 に平行な直線 を引くとき、 も二等辺三角形であり、 は に平行なので、 である。
三角形 に内接する円と に内接する円は相似の位置にあるため、
となる。
また、 は三角形 の内接円に接しているので、
, は内接円の半径
同様に、回目の操作で、 は等比数列をなす。公比を とすると、となる。
とおくと、。
が成り立つ。
まず、を求める。 において、 なので、 である。
また、 なので、正弦定理より、
. したがって
, よって、.
は から、を引く操作を無限に繰り返すと考えて、 を に縮める割合を考える。
この縮める割合は に等しい。
ゆえに、 となる。
とおくと、
.