(1) $x$ に関する2つの不等式 $|x+1|<4$ と $ax > a+1$ が与えられたとき、まず $|x+1|<4$ を解き、$a$ の値の範囲を求める。ここで、$ax > a+1$ を満たす整数解がちょうど3個となるような $a$ の範囲を求める。 (2) 袋の中に、1と書かれたカードが3枚、2と書かれたカードが2枚、3と書かれたカードが1枚、計6枚のカードが入っている。この袋から2枚のカードを同時に取り出し、取り出したカードに書かれた数字の和を $X$ とするとき、$X=4$ となる確率と $X$ の期待値を求める。 (3) 数列 $\{a_n\}$, $\{b_n\}$ がある。$\{a_n\}$ は等差数列であり、$a_6 = 56$, $a_{20} = 168$ を満たしている。また、$\{b_n\}$ は $b_1 = 9$, $b_{n+1}-b_n = a_n$ で定められている。数列 $\{a_n\}$, $\{b_n\}$ の一般項をそれぞれ求め、$\sum_{k=1}^{n} \frac{a_k}{b_k b_{k+1}}$ を求める。 (4) 関数 $y=\sin x + \cos x - 2\sin x \cos x + 3$ について、$\sin x + \cos x = t$ とおくとき、$y$ を $t$ の式で表し、$y$ の最大値と最小値を求める。
2025/7/15
以下に、問題の解答を示します。
1. 問題の内容
(1) に関する2つの不等式 と が与えられたとき、まず を解き、 の値の範囲を求める。ここで、 を満たす整数解がちょうど3個となるような の範囲を求める。
(2) 袋の中に、1と書かれたカードが3枚、2と書かれたカードが2枚、3と書かれたカードが1枚、計6枚のカードが入っている。この袋から2枚のカードを同時に取り出し、取り出したカードに書かれた数字の和を とするとき、 となる確率と の期待値を求める。
(3) 数列 , がある。 は等差数列であり、, を満たしている。また、 は , で定められている。数列 , の一般項をそれぞれ求め、 を求める。
(4) 関数 について、 とおくとき、 を の式で表し、 の最大値と最小値を求める。
2. 解き方の手順
(1)
を解くと、 より 。
について、
のとき、
のとき、
の範囲に整数 は の7個。 を満たす整数解が3個となるのは、 のとき。このとき、 でなければならない。 より、.
より よりより
のとき、
に整数 は 。この内3個になるように の位置を考えると は
より
(2)
となるのは、(1,3), (2,2) の組み合わせ。
確率は .
の取りうる値は 2, 3, 4,
5. $X=2$ となる確率 $\frac{{3 \choose 2}}{{6 \choose 2}} = \frac{3}{15} = \frac{1}{5}$.
となる確率 .
となる確率 .
(3)
は等差数列より、.
, .
より , , .
より .
.
.
部分分数分解すると .
(4)
で とおく。.
.
.
.
.
.
のとき最大値 .
のとき最小値 .
3. 最終的な答え
(1) ア: , イ:
(2) ウ: , エ:
(3) オ: , カ: , キ: (解けませんでした)
(4) ク: , ケ: , コ: