次の極限を計算します。 $\lim_{x \to \infty} \frac{x^2 + 1}{xe^x}$

解析学極限ロピタルの定理微分
2025/7/15

1. 問題の内容

次の極限を計算します。
limxx2+1xex\lim_{x \to \infty} \frac{x^2 + 1}{xe^x}

2. 解き方の手順

この極限は不定形 \frac{\infty}{\infty} の形をしているため、ロピタルの定理を適用できます。
まず、分子と分母をそれぞれ微分します。
分子の微分:
ddx(x2+1)=2x\frac{d}{dx}(x^2 + 1) = 2x
分母の微分:
ddx(xex)=ex+xex=(x+1)ex\frac{d}{dx}(xe^x) = e^x + xe^x = (x+1)e^x
したがって、
limxx2+1xex=limx2x(x+1)ex\lim_{x \to \infty} \frac{x^2 + 1}{xe^x} = \lim_{x \to \infty} \frac{2x}{(x+1)e^x}
この極限も不定形 \frac{\infty}{\infty} の形をしているので、再びロピタルの定理を適用します。
分子の微分:
ddx(2x)=2\frac{d}{dx}(2x) = 2
分母の微分:
ddx((x+1)ex)=ex+(x+1)ex=(x+2)ex\frac{d}{dx}((x+1)e^x) = e^x + (x+1)e^x = (x+2)e^x
したがって、
limx2x(x+1)ex=limx2(x+2)ex\lim_{x \to \infty} \frac{2x}{(x+1)e^x} = \lim_{x \to \infty} \frac{2}{(x+2)e^x}
xx \to \infty のとき、(x+2)ex(x+2)e^x \to \infty なので、
limx2(x+2)ex=0\lim_{x \to \infty} \frac{2}{(x+2)e^x} = 0

3. 最終的な答え

0

「解析学」の関連問題

(1) 曲線 $y=x^3$ と $y=x^2+ax+b$ が点 $(-1,-1)$ で接するとき、定数 $a$ と $b$ の値を求めなさい。 (2) 放物線 $y=x^2-2x$ と $y=-2x...

微分接線導関数曲線
2025/7/15

$z = 2x^2 + 3y^2$ という関数が与えられています。 (1) $x = \cos t$, $y = \sin t$ のとき、$\frac{dz}{dt}$ を求めます。 (2) $x =...

偏微分合成関数の微分変数変換微分
2025/7/15

与えられた方程式 $sin3x + \sqrt{3}cos2x = k$ について、以下の問いに答えます。 (1) $sinx = t$ とするとき、$sin3x + \sqrt{3}cos2x$ を...

三角関数方程式解の個数最大値と最小値
2025/7/15

定積分 $\int_{1}^{4} (x-1) \log x \, dx$ を求めよ。

定積分部分積分対数関数
2025/7/15

定積分 $\int_{1}^{4} \sqrt{(4-x)(x-1)} dx$ の値を求め、$\frac{ア}{イ} \pi$ の形で表す問題です。

定積分置換積分平方完成三角関数
2025/7/15

定積分 $\int_0^1 e^x \sin\frac{\pi x}{2} dx$ の値を求め、与えられた式の空欄を埋める問題です。

定積分部分積分指数関数三角関数
2025/7/15

定積分 $\int_{1}^{6} \frac{x}{\sqrt{10-x}} dx$ の値を計算する問題です。

定積分置換積分
2025/7/15

与えられた関数 $y = \sin{3x}\cos{5x}$ の導関数 $y'$ を求める問題です。

微分三角関数積の微分
2025/7/15

関数 $y = |2x^2 - ax|$ のグラフを $C$ とする。$S(a) = \int_0^3 |2x^2 - ax| dx$ とする。 (1) $a = 6$ のとき、$C$ 上の $x$ ...

積分絶対値接線面積関数のグラフ
2025/7/15

$S(t)$ が積分で定義されています。$S(t)$を計算する必要があります。 $S(t) = \int_{t-1}^{t} (e^x - x) dx$

定積分積分計算指数関数
2025/7/15