(1) 点$(1, 2, -3)$を通り、ベクトル$\vec{a} = (3, -1, 2)$に平行な直線$l$と、点$(4, -3, 1)$を通り、ベクトル$\vec{b} = (3, 7, -2)$に平行な直線$m$の交点の座標を求めよ。 (2) 点$(6, 3, -4)$を通り、ベクトル$(-1, 1, 4)$に平行な直線$l$と、点$(2, 4, 6)$を中心とする半径3の球面との交点の座標を求めよ。

幾何学ベクトル直線交点空間ベクトル球面
2025/7/15

1. 問題の内容

(1) 点(1,2,3)(1, 2, -3)を通り、ベクトルa=(3,1,2)\vec{a} = (3, -1, 2)に平行な直線llと、点(4,3,1)(4, -3, 1)を通り、ベクトルb=(3,7,2)\vec{b} = (3, 7, -2)に平行な直線mmの交点の座標を求めよ。
(2) 点(6,3,4)(6, 3, -4)を通り、ベクトル(1,1,4)(-1, 1, 4)に平行な直線llと、点(2,4,6)(2, 4, 6)を中心とする半径3の球面との交点の座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
直線ll上の点は、パラメータssを用いて以下のように表せる。
(1+3s,2s,3+2s)(1+3s, 2-s, -3+2s)
直線mm上の点は、パラメータttを用いて以下のように表せる。
(4+3t,3+7t,12t)(4+3t, -3+7t, 1-2t)
交点では座標が一致するので、以下の連立方程式を解く。
1+3s=4+3t1+3s = 4+3t
2s=3+7t2-s = -3+7t
3+2s=12t-3+2s = 1-2t
最初の2式から、ssttについて解くと、
3s3t=33s - 3t = 3
s7t=5-s - 7t = -5
これより、
st=1s - t = 1
s7t=5-s - 7t = -5
これを解くと、t=1/2t = 1/2, s=3/2s = 3/2
3つ目の式にs=3/2,t=1/2s=3/2, t=1/2を代入すると、
3+2(3/2)=3+3=0-3 + 2(3/2) = -3 + 3 = 0
12(1/2)=11=01 - 2(1/2) = 1 - 1 = 0
となり、3つの式は整合性が取れている。
したがって交点の座標は、
(1+3(3/2),2(3/2),3+2(3/2))=(1+9/2,4/23/2,6/2+6/2)=(11/2,1/2,0)(1 + 3(3/2), 2 - (3/2), -3 + 2(3/2)) = (1 + 9/2, 4/2 - 3/2, -6/2 + 6/2) = (11/2, 1/2, 0)
または
(4+3(1/2),3+7(1/2),12(1/2))=(8/2+3/2,6/2+7/2,2/22/2)=(11/2,1/2,0)(4 + 3(1/2), -3 + 7(1/2), 1 - 2(1/2)) = (8/2 + 3/2, -6/2 + 7/2, 2/2 - 2/2) = (11/2, 1/2, 0)
(2)
直線ll上の点は、パラメータttを用いて以下のように表せる。
(6t,3+t,4+4t)(6-t, 3+t, -4+4t)
球面の方程式は、
(x2)2+(y4)2+(z6)2=32=9(x-2)^2 + (y-4)^2 + (z-6)^2 = 3^2 = 9
直線ll上の点が球面上にあるとき、
(6t2)2+(3+t4)2+(4+4t6)2=9(6-t-2)^2 + (3+t-4)^2 + (-4+4t-6)^2 = 9
(4t)2+(1+t)2+(10+4t)2=9(4-t)^2 + (-1+t)^2 + (-10+4t)^2 = 9
168t+t2+12t+t2+10080t+16t2=916 - 8t + t^2 + 1 - 2t + t^2 + 100 - 80t + 16t^2 = 9
18t290t+117=018t^2 - 90t + 117 = 0
6t230t+39=06t^2 - 30t + 39 = 0
2t210t+13=02t^2 - 10t + 13 = 0
t=10±10042134=10±1001044=10±44t = \frac{10 \pm \sqrt{100 - 4*2*13}}{4} = \frac{10 \pm \sqrt{100 - 104}}{4} = \frac{10 \pm \sqrt{-4}}{4}
ttは実数解を持たない。
したがって、直線llと球面は交わらない。

3. 最終的な答え

(1) 交点の座標: (112,12,0)(\frac{11}{2}, \frac{1}{2}, 0)
(2) 交点なし

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