$\triangle ABC$ の重心を $G$ とする。辺 $AB$ を $3:2$ に内分する点を $E$、辺 $AC$ を $3:1$ に内分する点を $F$ とする。このとき、3点 $E, G, F$ が一直線上にあることを示す。

幾何学ベクトル重心内分一直線上の点
2025/7/19

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC の重心を GG とする。辺 ABAB3:23:2 に内分する点を EE、辺 ACAC3:13:1 に内分する点を FF とする。このとき、3点 E,G,FE, G, F が一直線上にあることを示す。

2. 解き方の手順

ベクトルを用いて解く。点 AA を始点とする位置ベクトル a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} をそれぞれ A,B,C\vec{A}, \vec{B}, \vec{C} とする。
EE は辺 ABAB3:23:2 に内分する点なので、E=2A+3B3+2=2A+3B5\vec{E} = \frac{2\vec{A} + 3\vec{B}}{3+2} = \frac{2\vec{A} + 3\vec{B}}{5}
FF は辺 ACAC3:13:1 に内分する点なので、F=1A+3C3+1=A+3C4\vec{F} = \frac{1\vec{A} + 3\vec{C}}{3+1} = \frac{\vec{A} + 3\vec{C}}{4}
GGABC\triangle ABC の重心なので、G=A+B+C3\vec{G} = \frac{\vec{A} + \vec{B} + \vec{C}}{3}
3点 E,G,FE, G, F が一直線上にあるためには、ある実数 kk を用いて EG=kEF\vec{EG} = k\vec{EF} と表せることを示す。
EG=GE=A+B+C32A+3B5=5(A+B+C)3(2A+3B)15=5A+5B+5C6A9B15=A4B+5C15\vec{EG} = \vec{G} - \vec{E} = \frac{\vec{A} + \vec{B} + \vec{C}}{3} - \frac{2\vec{A} + 3\vec{B}}{5} = \frac{5(\vec{A} + \vec{B} + \vec{C}) - 3(2\vec{A} + 3\vec{B})}{15} = \frac{5\vec{A} + 5\vec{B} + 5\vec{C} - 6\vec{A} - 9\vec{B}}{15} = \frac{-\vec{A} - 4\vec{B} + 5\vec{C}}{15}
EF=FE=A+3C42A+3B5=5(A+3C)4(2A+3B)20=5A+15C8A12B20=3A12B+15C20\vec{EF} = \vec{F} - \vec{E} = \frac{\vec{A} + 3\vec{C}}{4} - \frac{2\vec{A} + 3\vec{B}}{5} = \frac{5(\vec{A} + 3\vec{C}) - 4(2\vec{A} + 3\vec{B})}{20} = \frac{5\vec{A} + 15\vec{C} - 8\vec{A} - 12\vec{B}}{20} = \frac{-3\vec{A} - 12\vec{B} + 15\vec{C}}{20}
EF=34A4B+5C5=341515A4B+5C5=34/5A4B+5C15\vec{EF} = \frac{3}{4} \cdot \frac{-\vec{A} - 4\vec{B} + 5\vec{C}}{5} = \frac{3}{4} \cdot \frac{15}{15} \cdot \frac{-\vec{A} - 4\vec{B} + 5\vec{C}}{5} = \frac{3}{4/5}\frac{-\vec{A} - 4\vec{B} + 5\vec{C}}{15}.
したがって、EG=115(A4B+5C)\vec{EG} = \frac{1}{15}(-\vec{A} - 4\vec{B} + 5\vec{C}) であり、EF=120(3A12B+15C)=320(A4B+5C)\vec{EF} = \frac{1}{20}(-3\vec{A} - 12\vec{B} + 15\vec{C}) = \frac{3}{20}(-\vec{A} - 4\vec{B} + 5\vec{C}).
EF=32015EG=94EG\vec{EF} = \frac{3}{20} \cdot 15 \cdot \vec{EG} = \frac{9}{4}\vec{EG}
よって、EG=kEF\vec{EG} = k \vec{EF} を満たす k=49k = \frac{4}{9} が存在するので、3点 E,G,FE, G, F は一直線上にある。

3. 最終的な答え

3点E, G, Fは一直線上にある。

「幾何学」の関連問題

正六角形ABCDEFにおいて、線分BDを2:3に内分する点をGとする。このとき、ベクトル$\overrightarrow{GC}$をベクトル$\overrightarrow{AB}$と$\overri...

ベクトル正六角形内分点ベクトルの分解
2025/7/21

直角二等辺三角形ABCにおいて、点Pは辺AB上を毎秒1cmでAからBへ、点Qは辺CB上を毎秒1cmでCからBへ移動します。P,Qが同時に出発するとき、三角形PBQの面積が三角形ABCの面積の$\fra...

三角形面積二次方程式動点
2025/7/21

長方形ABCDにおいて、$AB=15cm$, $BC=30cm$である。点PはAからBへ毎秒1cmの速さで動き、点QはBからCへ毎秒2cmの速さで動く。PとQが同時に出発するとき、 (1) x秒後のP...

長方形面積一次関数二次方程式
2025/7/21

平面 $H: 2x + 3y - z = 0$ のパラメータ表示 $\mathbf{x} = s\mathbf{u} + t\mathbf{v}$ となるベクトル $\mathbf{u}, \math...

ベクトル平面パラメータ表示線形代数
2025/7/21

半径10の球に内接する直円錐の体積の最大値 $V_1$ と、球の体積 $V_2$ の比 $V_1:V_2$ を求めよ。

体積円錐最大値微分
2025/7/21

直線 $y = 2x + 6$ と点 $(2, 1)$ の距離を、小数点以下第2位まで求める問題です。

点と直線の距離座標平面
2025/7/21

ベクトル $\begin{pmatrix} 3 \\ -8 \end{pmatrix}$ と $\begin{pmatrix} 0 \\ 2 \end{pmatrix}$ で作られる平行四辺形の面積を...

ベクトル平行四辺形面積行列式
2025/7/21

直線 $y = 4x + 9$ と直交するベクトル(法線ベクトル)が $\begin{pmatrix} a \\ 1 \end{pmatrix}$ で与えられるとき、$a$ の値を求める問題です。

ベクトル法線ベクトル直交一次関数
2025/7/21

直線 $y = 9x + 2.3$ と平行なベクトル(方向ベクトル)が $\begin{pmatrix} 1 \\ a \end{pmatrix}$ で表されるとき、$a$ の値を求める問題です。

ベクトル直線傾き方向ベクトル
2025/7/21

直線 $y = \frac{1}{3}x + 2$ と直線 $y = -x + 6$ が点Pで交わっている。 直線 $y = \frac{1}{3}x + 2$ とy軸との交点をA、直線 $y = -...

座標平面直線交点面積図形
2025/7/21