半径10の球に内接する直円錐の体積の最大値 $V_1$ と、球の体積 $V_2$ の比 $V_1:V_2$ を求めよ。

幾何学体積円錐最大値微分
2025/7/21

1. 問題の内容

半径10の球に内接する直円錐の体積の最大値 V1V_1 と、球の体積 V2V_2 の比 V1:V2V_1:V_2 を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、直円錐の高さを hh、底面の半径を rr とおく。球の半径は10である。
hhrrの関係を求める。
直円錐の高さを h=10+xh = 10+x とすると、
r2+x2=102r^2 + x^2 = 10^2
r2=100x2r^2 = 100-x^2
直円錐の体積 VV は、
V=13πr2h=13π(100x2)(10+x)V = \frac{1}{3} \pi r^2 h = \frac{1}{3} \pi (100-x^2) (10+x)
V=13π(1000+100x10x2x3)V = \frac{1}{3} \pi (1000+100x-10x^2-x^3)
VVxx で微分して、VV の極値を求める。
dVdx=13π(10020x3x2)\frac{dV}{dx} = \frac{1}{3} \pi (100-20x-3x^2)
dVdx=0\frac{dV}{dx} = 0 となる xx を求める。
3x2+20x100=03x^2+20x-100 = 0
(3x10)(x+10)=0(3x-10)(x+10) = 0
x=103,10x = \frac{10}{3}, -10
x>10x> -10なので、x=103x = \frac{10}{3}
x=103x = \frac{10}{3} のとき、h=10+103=403h = 10 + \frac{10}{3} = \frac{40}{3}
r2=100(103)2=1001009=8009r^2 = 100 - (\frac{10}{3})^2 = 100 - \frac{100}{9} = \frac{800}{9}
したがって、直円錐の体積の最大値 V1V_1
V1=13π8009403=3200081πV_1 = \frac{1}{3} \pi \frac{800}{9} \cdot \frac{40}{3} = \frac{32000}{81} \pi
球の体積 V2V_2
V2=43π(10)3=40003π=10800081πV_2 = \frac{4}{3} \pi (10)^3 = \frac{4000}{3} \pi = \frac{108000}{81} \pi
V1:V2=3200081π:10800081π=32000:108000=32:108=8:27V_1:V_2 = \frac{32000}{81} \pi : \frac{108000}{81} \pi = 32000:108000 = 32:108 = 8:27

3. 最終的な答え

8:27

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