複数の確率に関する問題が記載されています。具体的には、期待値、分散、標準偏差の計算、二項分布、標本平均に関する問題です。

確率論・統計学確率変数期待値分散標準偏差二項分布標本平均
2025/7/15
はい、承知いたしました。問題文と解答を以下に示します。

1. 問題の内容

複数の確率に関する問題が記載されています。具体的には、期待値、分散、標準偏差の計算、二項分布、標本平均に関する問題です。

2. 解き方の手順

**問題2**
確率変数 XX の確率分布が与えられています。
XX は 1, 2, 3 の値を取り、それぞれの確率が 3/83/8, 2/82/8, 3/83/8 です。
(1) XX の期待値 E(X)E(X) を求めます。
期待値は、各値にその確率を掛けて足し合わせたものです。
E(X)=138+228+338=38+48+98=168=2E(X) = 1 \cdot \frac{3}{8} + 2 \cdot \frac{2}{8} + 3 \cdot \frac{3}{8} = \frac{3}{8} + \frac{4}{8} + \frac{9}{8} = \frac{16}{8} = 2
(2) XX の分散 V(X)V(X) を求めます。
分散は、E(X2)(E(X))2E(X^2) - (E(X))^2 で計算できます。
まず、E(X2)E(X^2) を求めます。
E(X2)=1238+2228+3238=38+88+278=388=194E(X^2) = 1^2 \cdot \frac{3}{8} + 2^2 \cdot \frac{2}{8} + 3^2 \cdot \frac{3}{8} = \frac{3}{8} + \frac{8}{8} + \frac{27}{8} = \frac{38}{8} = \frac{19}{4}
したがって、V(X)=E(X2)(E(X))2=19422=1944=194164=34V(X) = E(X^2) - (E(X))^2 = \frac{19}{4} - 2^2 = \frac{19}{4} - 4 = \frac{19}{4} - \frac{16}{4} = \frac{3}{4}
(3) XX の標準偏差 σ(X)\sigma(X) を求めます。
標準偏差は、分散の平方根です。
σ(X)=V(X)=34=32\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{\frac{3}{4}} = \frac{\sqrt{3}}{2}
**問題3**
確率変数 XX に対して、確率変数 Y=2X1Y = 2X - 1 と定めます。
XX は問題2の設定と同様とします。
(1) YY の期待値 E(Y)E(Y) を求めます。
E(Y)=E(2X1)=2E(X)1=221=41=3E(Y) = E(2X - 1) = 2E(X) - 1 = 2 \cdot 2 - 1 = 4 - 1 = 3
(2) YY の分散 V(Y)V(Y) を求めます。
V(Y)=V(2X1)=22V(X)=434=3V(Y) = V(2X - 1) = 2^2 V(X) = 4 \cdot \frac{3}{4} = 3
(3) YY の標準偏差 σ(Y)\sigma(Y) を求めます。
σ(Y)=V(Y)=3\sigma(Y) = \sqrt{V(Y)} = \sqrt{3}
**問題5**
確率変数 XX が二項分布 B(8,16)B(8, \frac{1}{6}) に従うとき、次の値を求めます。
(1) XX の期待値 E(X)E(X) を求めます。
二項分布の期待値は npnp です。
E(X)=816=86=43E(X) = 8 \cdot \frac{1}{6} = \frac{8}{6} = \frac{4}{3}
(2) XX の標準偏差 σ(X)\sigma(X) を求めます。
二項分布の標準偏差は np(1p)\sqrt{np(1-p)} です。
σ(X)=81656=4036=109=103\sigma(X) = \sqrt{8 \cdot \frac{1}{6} \cdot \frac{5}{6}} = \sqrt{\frac{40}{36}} = \sqrt{\frac{10}{9}} = \frac{\sqrt{10}}{3}
**問題6**
母平均 80, 母標準偏差 10 の母集団から、大きさ 100 の無作為標本を復元抽出するとき、次の値を求めます。
(1) 標本平均の期待値 E(Xˉ)E(\bar{X}) を求めます。
標本平均の期待値は母平均に等しいです。
E(Xˉ)=80E(\bar{X}) = 80
(2) 標本平均の標準偏差 σ(Xˉ)\sigma(\bar{X}) を求めます。
標本平均の標準偏差は σn\frac{\sigma}{\sqrt{n}} です。
σ(Xˉ)=10100=1010=1\sigma(\bar{X}) = \frac{10}{\sqrt{100}} = \frac{10}{10} = 1

3. 最終的な答え

**問題2**
(1) E(X)=2E(X) = 2
(2) V(X)=34V(X) = \frac{3}{4}
(3) σ(X)=32\sigma(X) = \frac{\sqrt{3}}{2}
**問題3**
(1) E(Y)=3E(Y) = 3
(2) V(Y)=3V(Y) = 3
(3) σ(Y)=3\sigma(Y) = \sqrt{3}
**問題5**
(1) E(X)=43E(X) = \frac{4}{3}
(2) σ(X)=103\sigma(X) = \frac{\sqrt{10}}{3}
**問題6**
(1) E(Xˉ)=80E(\bar{X}) = 80
(2) σ(Xˉ)=1\sigma(\bar{X}) = 1

「確率論・統計学」の関連問題

問題16:袋Aには白玉7個、赤玉4個、袋Bには白玉6個、赤玉5個が入っている。袋Aから1個、袋Bから2個の玉を同時に取り出すとき、3個とも白玉である確率を求めよ。 問題17:当たりくじ4本を含む20本...

確率組み合わせ事象
2025/7/18

以下の3つの問題に答えます。 (1) 異なる7個のあめ玉から3個を選ぶ方法は何通りあるか。 (2) 10人の生徒の中から4人の委員を選ぶ方法は何通りあるか。 (3) 硬貨1枚を10回投げるとき、3回だ...

組み合わせ二項係数順列
2025/7/18

問題15は、1個のサイコロを2回投げたときの確率を求める問題です。 (1) は、2回とも2以下の目が出る確率を求める問題です。 (2) は、1回目に4の目が出て、2回目に3の倍数の目が出る確率を求める...

確率サイコロ独立試行確率の計算
2025/7/18

1個のサイコロを投げて、偶数が出たら出た目の半分を得点、奇数が出たら出た目の数を得点とする。このとき、以下の確率を求める。 (1) サイコロを2回投げたとき、得点の合計が6になる確率 (2) サイコロ...

確率サイコロ期待値
2025/7/18

1個のサイコロを投げ、偶数が出たら出た目の半分を得点、奇数が出たら出た目そのままを得点とする。サイコロを$n$回投げた時の得点合計について、以下の確率を求める。 (1) サイコロを2回投げた時、得点合...

確率期待値条件付き確率サイコロ
2025/7/18

1から6の目が等しい確率で出るサイコロを投げ、出た目×50円が賞金としてもらえる。ただし、1回サイコロを投げるのに150円の参加費が必要である。このゲームで得られるお金(賞金 - 参加費)を確率変数X...

確率変数期待値分散サイコロ
2025/7/18

1から6の目が等しい確率で出るサイコロを5個同時に投げます。5個のサイコロの出目の和を表す確率変数を $X$ とするとき、$X$ の期待値 $E[X]$ を求める問題です。

確率期待値確率変数サイコロ線形性
2025/7/18

連続確率変数 $X$ の確率密度関数 $f_X(x)$ が与えられています。 $f_X(x) = \begin{cases} \frac{1}{2}, & -1 \le x < 1 \\ 0, & \...

確率密度関数期待値分散連続確率変数
2025/7/18

ピスタチオの袋詰めを機械AとBで行っている工場がある。 確率変数Xは、袋詰めを行った機械がAであれば0、Bであれば1をとる。 確率変数Yは、袋詰めされたピスタチオが規格通りであれば0、規格より小さいピ...

ベイズの定理確率条件付き確率
2025/7/18

問題文では、人の肥満度と血圧によって分類された集団から無作為に一人を抽出したときの確率変数 $X$ と $Y$ が定義されています。$X$ は血圧に関する確率変数で、高血圧のとき 0、非高血圧のとき ...

条件付き確率確率変数同時分布
2025/7/18